5年3組物語 第2話

休み時間

 女子にこれだけ圧倒的な差をつけられたこのクラスでも、男の子たちにとって強さが憧れの対象である
ことに変わりはない。休み時間ともなれば男子の遊びといえば強さを競い合うような遊びが主流である。

 昼休み、教室の片隅で2人の男子が組み合って力比べをしていた。プロレスごっこであった。
「ふんんんんんん・・・・・・!!」
「んっ・・・ぐぐぐぐぐ」
 5年3組の男子、小林修と田中学が手四つの体勢で顔を真っ赤にしながら意地を張り合う。組み合った手を
プルプルと震えさせつつ歯を食いしばって力を込める2人。・・・やや体格に勝る修が優勢となってきた。
手首が返り、追いやられていく学。修がより一層の力を込めて一気に押しつぶそうとしたその瞬間!

「あーおもしろそう!!あたしも入れてよ!」
 ギクゥッという音が聞こえそうなほどに修と学の顔からは一瞬にして血の気が引き、先ほどとは明らかに
異なるタイプの汗が噴き出していた。その声色はクラスの中でも上位に食い込むほどの恐ろしい女子のもの
だったからだ。男子2人が恐る恐る振り返るとそこには案の定、亜由美が立っていた。

 井上亜由美。180cm、71kg。5年3組の小さな男子たちから見ればまるで天を突くかのような長身に加え、
幼い頃から続けているレスリングで鍛え上げられた強靭な肉体。肩幅の広さ、腕や脚の太さはすさまじく、
今のようにこうして体操服と学校指定の黒い吊りプリーツスカートという姿でなければとても11歳には見えない
巨大女子小学生である。それでも顔だけ見ればまだ幼さの残る小学校5年生らしい普通の少女でもある。

「小林君たち、そうやって男の子同士で練習していつかあたしたち女子に勝とうって思ってるんでしょ?
ふふっ、努力してるんだ。感心感心。いっつも負けてばっかじゃ悔しいもんね。男の子なら強くなくっちゃね」
 亜由美が笑顔を浮かべながら1歩1歩接近してくる。その重圧を感じて恐怖に怯えながら修と学はそれでも
逃げ出すことは出来なかった。これから起こる阿鼻叫喚の地獄絵図を想像して早くも足が竦んでいるのだった。

「どうせならさ、女子と実戦形式でもまれたほうが強くなれるって思わない?」
 亜由美はニコニコしながら修と学を見下ろしてガッチリと2人の肩を抱いた。先ほどの男子同志の力比べなど
及びもつかない力で引き寄せられた2人の男子はますます縮み上がって震えを大きくさせた。
「ぼ、僕たち・・・別に強くなりたいと思ってやってたわけじゃないし・・・」
「そ・・・そうだよ・・・こ、これただの遊びで・・・その・・・」
 下を向いて目を泳がせながら言い訳じみたことを言う修と学。こんなことをして遊んでいるところを女子には
見られたくなかった。特に智恵理や、この亜由美には・・・

 しかし2人の口ごもった訴えは亜由美には聞こえなかったようだ。いや、聞こうとしなかったのか。
「せっかくだし、あたしが鍛えてあげちゃう」
 ガシッ!
「わあっ!!」
「ひいい!!」
 2人の男子は情けない悲鳴を上げた。亜由美のその大きな手のひらが、彼らの両手をそれぞれ片手でガッチリと
覆って握り締め、高く高くねじり上げたのだった。自分たちでは及びもつかない力の強さ(しかも片手)に、
修と学は怯え、間の抜けた声をあげることしか出来なかった。

「さっき小林君たち、力比べしてたじゃん。あたしとも、しよ?」
 2人の男子の返事も聞かないうちから亜由美は力を込め始めた。嫌がって逃げようとする修と学だったが
彼らの両手をすっぽり包み込む亜由美の巨大な手とその強靭な握力の前に逃れることはかなわなかった。
引っぱろうが何しようが彼らの両手は抜けない。亜由美の握力はさらに増していき、手の骨に激痛が走る。
どうせ逃げられないと覚悟を決めたのか、2人がかりで亜由美に嫌々ながら挑みかかっていった・・・

 真っ赤になり、汗をにじませながらで押し込んで行く2人の男子。歯のきしむ音まで聞こえてきそうな全力。
しかし、力を加え続ける手はビクともしない。亜由美を後退させるどころか、その片腕の角度すら変えることも
ままならない。これが同じ小学校5年生の力の差だろうか。汗を滝のように流しながら学が一瞬亜由美の顔を
見上げてから愕然とした。亜由美は、笑っているのだ!2人の男の全力を受け止めながら!

「くすくす、もっと頑張らなきゃ、ダ〜メ」
 セミロングの髪をピンク色のゴムで後ろで二つに分けた亜由美のかわいい笑顔が180cmの高さから
見下ろしてくる。同級生の男子2人の必死の抵抗を完全に受け止めてなおこの余裕の表情。
「いっつも女の子に負けてばっかじゃ悔しいし、恥ずかしいでしょ?頑張ってよ、ほら、ほらぁ」
 顔だけ見ればどこにでもいそうな11歳の可憐な少女。しかしそのあどけない笑顔からは想像もつかない
長身と怪力、そして日ごろの鍛錬から生まれるレスリングテクニックで日頃クラスの男子たちをいいように
手玉に取る恐るべき巨少女、それがこの井上亜由美なのだ。

 亜由美は幼稚園年少組の頃から既に町内のレスリング道場で日々たゆまぬ努力を重ねている。夢は大きく
オリンピックに出場して金メダルを取ることだという。幼少の頃からの恵まれた体格と非常に練習熱心な性格で
彼女はめきめきと腕を上げていった。小学校3年生の頃には既に道場内の中学生の男子でも歯が立たなくなり
5年生の今では中高生男子でも彼女とはまともに試合を成立させることはできない。11歳の、それも女の子に
牛耳られる男たちの屈辱は相当のものだろう。しかし、それが実力、現実なのだ。
 目にも止まらない速さで関節を取られ、その逞しすぎる腕や脚で全身をねじ上げられ、はたまたその強靭な
背筋力から生み出される投げ技でマットに叩きつけられ・・・道場の男たちで亜由美に失神させられなかった
者は顧問を含めて誰一人存在しない。うち半数は失禁させられた経験まである。同じ年代の男の子たちでは
全く勝負にならないため亜由美の練習相手はほとんど成人男性である。しかし、それでもやはり役不足だった。
90kgを上回る大男でも軽々宙に舞わせてKOしてしまう圧倒的なパワーに、グラウンド技でも抜群の切れを
兼ね備えたまさに天才レスリング少女、亜由美。その亜由美の前に連日男たちが崩れ落ち、這いつくばり
泡を吹いて気絶していく。強さを求め、中には真剣に格闘技の世界に身を投じようと日々鍛錬を重ねている
者たちも・・・わずか11歳の、かわいらしいピンクのレオタードに身を包んだ女の子の前に・・・・・・

 そんな亜由美を、こんなに小さくて非力な男子2人が相手にできるはずがなかった。修も学も既に両膝を
ガクリと床について手首の激痛にあえいでいた。亜由美の怪力の前に手首が完全に返ってしまい、膝をついて
その角度を少しでも緩めないと手首の骨は今すぐにでも音を立てて折れてしまいそうだったのだ。2人の目には
もう涙が浮かんでいる。
「座ってちゃ力入んないでしょ。頑張ってって言ってるのに〜」
 グイッ!
「あだだだだだ!!」
「わああああああ!!」
 亜由美は2人の両手首を極めた手をクルリと反転させた。それにより修と学の両腕は一瞬にして手首から
肘にかけてピンと一直線に極められてしまった。しゃがんだ状態だったためより鋭角に、より激しい痛みが
2人を襲う。激痛に絶叫しながら修と学は2人同時に自分たち自身驚くようなスピードで立ち上がって少しでも
肘を曲げて痛みを和らげようと必死になっていた。

「くすっ、おっかしいんだ小林君たち。ほらっ♪」
 グイッ
「ぎゃあああ!!」
「いだいいい!!」
「ほぉら♪」
 グイッ
「あがああああ!!」
「ぎええ!!」
 立ち上がればまた逆方向にねじり、その痛みに泣き叫んでしゃがめばまたまたその逆にねじりあげる。
亜由美は面白がって男子2人の動きと反対に手首を極めて遊ぶ。そのたびに修と学は絶叫しながら強制的に
屈伸運動をさせられるのだった。少しでも遅れれば手首の骨が粉砕骨折してしまいそうな激痛と恐怖。
2人の顔は脂汗と涙でグチャグチャになりつつあった。

「あ〜、おもしろそうなことしてる。あたしも混ぜてよ〜」
 背後から陽気な女の子の声が聞こえてきた瞬間、男子2人の表情はさらに凍りついた。さらなる恐ろしい
女子の出現を確認したからだ。・・・その声の主とは、智恵理だった。
「え?智恵理ちゃんも?いいよ、いっしょにやろ!君たち、聞いたでしょ。今からあたしと智恵理ちゃん対
小林君と田中君とのタッグマッチよ!さあっ、気合い入れて頑張ろうね!」

 亜由美は男子2人の手首を放した。仕切りなおすつもりなのだろう。腕全体を襲っていた激痛から解放された
修と学はその場に脱力してヘナヘナとへたりこんでしまった。
「小林君たち、何してるの?今から改めて試合開始なのよ。さあ、立って」
「そうよ。亜由美とは戦ってあたしとはできないなんて言わないでよ」
 女子2人は男子2人をそれぞれ強引に引きずり起こした。139cmの修と137cmの学は182cmの智恵理と
180cmの亜由美に至近距離で見下ろされただ萎縮していた。背丈だけではない。男子2人は両方とも
30kgに届くか届かないかのガリガリな体型なのに対し、この女子たちは1人でも男子2人の合計体重を
はるかに上回る堂々たる体格。その逞しい腕の力こぶにより、彼女たちの体操服の袖は今にも破裂しそうな
ほどに張りつめている。レスリングで鍛えられた亜由美と、特にスポーツはやっていないものの幼い頃から
いじめっ子で毎日のように男の子を叩きのめして泣かしているうちに鍛え上げられた智恵理の長身怪力
アマゾネス小学生コンビ。気合を入れたところで彼らに到底かなう道理はない。

「こ、こんなこともうやめようよ・・・結果なんてもうわかってるんだからさぁ・・・」
「そうだよ・・・僕たちもう腕が痛くて痛くて・・・」
「あら、男の子がはじめから勝負を投げるなんてダメよ。やってみなきゃわかんないじゃん」
「女の子に挑まれて逃げるなんてだらしないと思わないの?男らしくかかっておいで!」
 亜由美と智恵理は修と学の体操服の襟首をつかみ自分の目線の高さに吊り上げながらそう言い聞かせた。
「ぐ、ぐえ・・・」
 140cm弱の男子2人は40cm強も高く吊られそろってそんな情けない声を立てた。
「小林君、あたしさっき鍛えてあげるって言ったよね?それに智恵理ちゃんも手伝ってくれるんだってさ。
強くなるチャンスだよ」
「じゃ、あたしはこっちの田中を鍛えてあげちゃうおっかな。簡単に音あげちゃダメだからね」

 亜由美は修を、智恵理は学を相手に、いや標的に定めたらしい。
「僕もういやだ!強くなんかならなくていいから・・・もう離し・・・て・・・ぐぅうえええ!!」
 修の必死の懇願は全く聞き入れてもらえなかった。ネックハンギングの体勢から解放されたのもつかの間、
その首を今度は亜由美の太腿が襲った。くぐもった修の悲鳴は亜由美のスカートにさえぎられる。四つん這いの
格好となった修を亜由美は跨ぐようにその強力な太腿で首を挟み、締め上げたのだ。黒いスカートの中から
修の泣き叫ぶ悲痛な声が聞こえてくる。手足をバタつかせるもその逞しすぎる脚はビクともしない。
修をスカートの中に収めて絶叫させる亜由美は両手を腰に当ててニコニコしている。

「わあ、亜由美ったら大胆なんだ。あ、下にブルマーはいてるのか」
 学をスリーパーホールドに捕らえながら智恵理は笑った。智恵理の太い太い腕が学の頚動脈にガッチリと
食い込み、さらに身長差から学の両足は教室の床からはるか離れてしまっており、学は酸素が全く取り入れ
られない窒息の苦痛と同時に重力から首が引きちぎれてしまいそうな恐怖に怯えて泣いた。ただそれしか
できなかった。これだけ強烈に締め上げられれば悲鳴を上げることすら許されない。口の端からは泡さえ
こぼれはじめた。

 ガクン。
「あれ?田中?どうしたの?オチちゃったのぉ〜?」
 智恵理が締め付けながら学の顔を覗き込む。学の極限まで見開かれた目は黒い部分が完全に失われ、
口からはカニのように泡が吹きこぼれ痙攣が止まらない。その様子を遠巻きに眺めていたほかの男子たちは
いつもながらの智恵理の怪物的パワーに震え上がった。男子の中にはこうして智恵理に失神させられた者が
少なくない。自分がやられたときの悲惨な思い出が重なって見えたのだろう。

「ダメよ智恵理ちゃん、手加減しなきゃ〜。落としちゃったら強くなんないじゃん」
 亜由美が修をその太腿でギリギリのところで苦しめ続けながら笑いかけた。これまでに道場で多くの男を
気絶させてきた亜由美はさすがに力の加減を心得ているようだ。しかし、手加減しているとはいっても修は
失神寸前のところで痛めつけられていることに他ならず一気に気を失わせてもらったほうがよっぽど楽
なのに違いなかった。

「亜由美ってば、調節するのうまいよね〜」
「道場でいっつもやってるから。それより、小林君がどんな顔して頑張ってるか見たくない?」
 そういって亜由美はプリーツスカートをめくり上げた。中からは目を真っ赤に充血させながら涙、鼻水、脂汗、
様々な液体に顔面をグチャグチャにさせながら苦悶し続ける修の惨めな表情が現れた。同時に、周りで
見学していた女子たちの間で爆笑が巻き起こった。
 頚動脈を締め付ける力を絶妙にコントロールし、失神までは追い込まない。いや、失神を許さないのだ。
必要最低限な分だけ送り込まれる酸素を頼りに必死に意識をつなぎ続ける修。反撃するような余裕などない。
死の恐怖に怯えるしか、できることはなかった。

「智恵理ちゃんもこれくらいできるようにならなきゃダメかもよ。智恵理ちゃんの力って強いんだから。
弱い男子たちなんか下手したら死んじゃうよ?」
「う〜ん・・・ていうか男子弱すぎよね。あたし全然力なんか入れてなかったのに、勝手にオチちゃってさ。
こりゃ本格的に鍛え直してあげなきゃダメなんじゃないの?」
 智恵理は完全に動かなくなった学を仰向けに寝かせるとその胴体を跨ぐように立った。
そして、黒い吊りプリーツスカートを豪快に脱ぎ捨てて白いライン入りのブルマー姿となった。
「田中、起きなさい」
 智恵理の足が地面を離れた・・・
 ドスッ!!
「ぐぅううう!!」
 182cm、80kgの智恵理の巨体が一瞬宙に浮いたかと思うと、全体重をその大きなお尻に集中させて
学の腹部に落下させたのだった。そのすさまじい衝撃に、学の体は一瞬U字磁石のように変形した。巨大な
ハンマーのような一撃。智恵理のお尻が落下して来た部分を支点に学はその貧弱な体をのたうちまわらせて
悶絶した。しかしいくらバタつこうが大きな智恵理をはねのけることはできない。智恵理はただあざ笑いながら
学のみぞおちに腰を下ろし続けている。

「起きたね、田中。もうあっさりオチちゃったりしちゃダメだよ」
 智恵理のニコニコした表情を見て周りの男子はざわめいた。智恵理がこの顔をしたとき、それは例のアレを
仕掛けるときだと悟ったからだ。智恵理の得意中の得意技、フェイスシッティングを!
これまでにクラスの男子のほとんどが彼女のその顔面お座りの犠牲となっているのだ。そして、それは・・・

「むぐっ、ぐむううううううう!!」
「さぁて、脱出できるかな?田中く〜ん。ふふっ」
 ついに智恵理の95cmのヒップが小さな学の顔面を覆い尽くした。紺色のブルマーが、学の鼻も口も
わずかな隙間さえなく完全に座布団にしてしまったのだ。顔をお尻に埋め尽くし、白い上履きの赤いゴム部分が
薄っぺらい胸板を踏みつける。学の小さな体を下敷きにしての体育座りであった。
「さぁっ、はねのけてごらん。男の子」
 智恵理は明るくそう言い放った。面白がって腰を左右にねじり、学の顔面をもみくちゃにする。そのたびに
「ぅっ、ぅぅ・・・むっ、ぅううううぅ・・・」
 という学の苦しげなうめき声が智恵理のお尻の下から漏れてくる。その哀れな姿に女子の多くは笑い転げ、
男子は身につまされて目をそむけてしまう。学が片付けられれば次は自分の番かもしれないのだ。

 学は足をバタつかせ、手で床をかきむしり、腰を上下させて、自由に動かせる部分は総動員してなんとか
智恵理のフェイスシッティングから逃れようと暴れ狂う。しかしそれはまさしく無駄な抵抗に他ならなかった。
非力な者ばかりの5年3組の男子の中で、その中でも下から2番目に力の弱い学である。80kgの大女に
のしかかられて脱出できる望みはハッキリ言って、ない。
 さらに、酸素が全く供給されない中で無理をして暴れたことによって学はいずれ来る限界を自らの手で
早めてしまったのだった。バタバタさせる手足の動きが次第に弱まってきた。
「田中君ったら無理しちゃって。苦しくなるだけ損なのにね。くすくす」
「そんなこといっちゃかわいそうよ。男の子にも意地があるんだから」
「意地とバカは違うじゃん。あんなチビが相沢さんから逃げられるわけないって見ればわかるのに」
「智恵理ちゃんのお尻に敷かれて逃げられた男子っていないんだよ、1人も。かわいそ〜」
 学を罵りながら楽しそうに見物する女子数名。

「ふふ、やっぱり無理みたいだね。またまたオチちゃうよ?ほら」
 そういいながら智恵理は恐るべき行動に出た。学の胸に置いていた両足を、浮かせたのだ。
「!!」
 弱まっていた学の抵抗がにわかに大きくなった。無理もない。それまで学の上で体育座りしていた智恵理が
その両足を離し、お尻だけで学の顔に座ったのだ。80kgの智恵理の全体重が顔面一点に集中して襲って
きたのだからひとたまりもなかった・・・
「ぐ!!むっう!!」
 バタバタバタバタバタバタバタバタバタ・・・・・・・・・カクッ。じょぼぼぼぼぼぼぼぼぼ・・・・・・
「キャーッ!!」
 クラスの女子の間で絶叫が響き渡った。同時に智恵理もすさまじいスピードで学から離れた。
学は、あまりの苦痛に・・・再び失神すると同時に、失禁までさせられたのだった・・・体操服の白い短パンが
見る見る黄色く染まってあたり一面に湯気を立てながら黄色い水溜りを作っていく・・・

「きったなーい!!田中君最低!!誰か雑巾もって来て!くっさ〜い!!」
 女子の1人が叫ぶ。
「雑巾なんていらないってば。こいつ使うから」
 そういって智恵理が気絶して転がっている学を蹴り転がして踏みつけると、足で雑巾がけをするかのように
学の着ている体操服でその黄色い汚物を拭い去っていく。学は10秒ほどで上下ともにまっ黄色の体操服へと
変えられてしまった。女子の間でまたまたドッと笑いが起こった。

「じゃ、あたしとりあえず、こいつトイレにでも捨ててくるから。それまで待ってて」
 智恵理は自分の小便にまみれて黄色く変色したまま眠りについている学の足首をつかんで引きずりながら
教室を出て行った。
「見たでしょ、小林君。田中君は脱落しちゃったみたい。智恵理ちゃんが戻ってきたらあたしたち2人が相手よ。
まだ休み時間は始まったばっかりだし、もっといっぱい技教えちゃうからね。簡単に参ったしたり
落ちちゃったりしちゃ、ダ・メ・よ♪」
 修をグラウンドに引きずり込み首4の字固めの餌食にしながら亜由美は修の額を指でつんつんつついて
楽しそうに語りかける。これから展開される地獄を頭の中に浮かべてしまった修は亜由美の太腿の中で
情けなく泣き崩れた。そして、修も失禁は時間の問題だった・・・・・・

つづく





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