世界一幸せな男・21世紀の男女関係2
第二章 妹の成長

オレが小学生6年生、妹の恵が2年生のころ、夏休みに家族で海水浴にいった。
父が恵の喘息を治すためには水泳がいいと聞きつけて、水泳をさせようといったからだ。だが実際には運動音痴の父は水泳ができない。だから父は水泳の指導をオレにまかせっきりだった。
あのとき恵はまだ水泳が苦手だった。溺れかかった恵をオレが助けてやったことは何度もある。
水上でバタバタしている恵を抱き起こしてやると、妹はオレに必死にしがみついていた。それでもやはり運動神経は悪くないようで、夏のうちにひとりで25mは泳げるようになってきた。
「うまいぞ!」
設定した地点までひとりで泳ぎきった恵にオレが拍手をしてやると、恵は綺麗な泳ぎでこっちにやってきた。このとき「恵、お兄ちゃんと結婚する!」といきなり水着で抱きつかれて焦ったことはいまも忘れられない。
まだ恵はかなり小さかったが、オレは強烈に妹を意識した。

また、恵はピアノが得意でいつも聞かせてくれた。
恵にピアノを習わせようといったのは父だった。ウチの父はやや男尊女卑な考え方の昔かたぎの父親だった。女の子らしい教育はするが、恵がいい成績をとってきても「恵は女だから、勉強はどうでもいい」と言って褒めもしなかった。オレが悪い成績だと「次は学年で10番以内に入れ」と口うるさく言うくせに…。
それから2年間、オレが水泳を教えてやると、恵はみるみる上達し、もともと運動神経には恵まれていたので小学校4年生で同級生の男子の記録を破るほどまでに上達した。
それから水泳に熱中し、毎日3キロは泳ぐようになり、喘息も徐々に克服。それと同時に体つきもどんどん大人になっていったのだ。


第三章 どっちが大人?

オレが中3、妹の恵が小5のとき。恵は背が飛躍的に伸び、早くも164cmになった。
恵はオレの誕生日に「私、学校の家庭科で習ったからケーキ作れるよ」といって、頑張って手作りバースディ・ケーキを作ってくれた。
キッチンに立つ恵は無邪気で楽しそう。だがオレは、ケーキの味よりも短めのスカートの下から覗く恵のスラリとしたナマ脚に興奮していた。
数年前、水着で抱きつかれてから、オレは恵をことあるごとに意識するようになっていた。
そんなこととはつゆ知らず、出来上がったケーキについて「おいしい?」と一生懸命感想を求めてくる恵。
恵はもう喘息を完全に克服して、健康になり、背もますます大きく、スタイル抜群になった。
そのうえ美少女だから、クラスの男の子たちにしょっちゅうラブレターをもらうようだ。「ねえねえお兄ちゃん、私、こんな手紙もらっちゃった!」
そう言って、もらったラブレターをいちいちオレに見せて読ませる恵は、日々オレの嫉妬心が大きくなっていくのを計算しているのだろうか…。
また、喘息が治ったおかげで思いっきりなんでもやるようになったスポーツでは学年で男子よりも目立つようになり、また容姿も、タレントの観月ありさなどに似ているといわれるほど目立っていた。そのため、女子のリーダー的な存在として人気があったようだ。

このころ、また家族で温泉旅行に行くことになった。
家族風呂に入ろうという父に恵は嫌がって入らなかった。
だがその日の深夜、混浴の露天風呂にオレがひとりで入っていると、恵が偶然に入ってきたのだ。
恵は恥ずかしがったが、オレが「兄妹なんだから気にするなよ」というと、しぶしぶ入ってきた。
するとあそこの毛がびっしりと生え揃っていた。オレは妹の成長に目を見張った。女子は男子より大人になるのが早いと聞いてはいたが、こんなに早いとは…。
恵は恥ずかしそうに「とうとう見られちゃった。だからみんなで入るの嫌だったんだよね。まあお兄ちゃんとならいいけど」と言う。
だんだん慣れてきた恵は、自分が恥ずかしがるよりも、オレの下半身を強引に見ようとする。オレは手で隠そうとしたが、湯船のなかで強引に手を払われてしまった。
ふざけてはいるが凄い腕力を感じた。改めて見ると、小4にして、すでにがっしりとした肩幅になってきている。胸ももう迫力があった。
しかもオレのあそこは中2なのにまだ産毛。
恵は「男子は遅いって習ったけど、お兄ちゃんのほうが4つも年上なのに、遅いんだね」といって面白そうに笑う。「私のほうが先に大人になったね」と。オレは恵に負けた気がした。
そして「水泳もすごく速くなったんだよ。今なら、もう泳ぎでもお兄ちゃんに負けない自信があるよ」とも言われてしまい興奮していた。
このころ、父が心臓発作で急死してしまった。休みの日に自宅で倒れたのだ。そのとき、オレも母も出かけていて、家には恵しかいなかったが、恵も息を引き取った時はまったく気がつかなかったという。
恵は男尊女卑の父親の呪縛から解き放たれたかのように、徐々に勉強でもどんどん成績があがり、小学校6年の最初には、学年で常に3番に入り、私立の有名中学への進学を勧められるほどになった。


(つづく)





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