世界一幸せな男・21世紀の男女関係2
第四章 妹のデビュー

なんと、オレが高校1年のとき、恵はまだ小学校6年生だというのに、もう身長(170cm)が並んでしまった。
でもまだまだ幼い恵は甘えてばかり。
このときの正月に、また家族旅行でハワイにいった。父親の遺産がはいったからだった。すると驚いたことに、この旅行先で恵は、はじめて芸能界にスカウトされた。
恵は、小学6年生にして、プロの目から見てもまばゆいほどの美少女になっていたのだ。いや、もう170cmもあるのだから、美少女ではなく美女というべきかもしれない。
ハワイのホテルで、「お兄ちゃん、ちゃんと4年前の約束覚えてる? 私がアイドルになっても、お兄ちゃん結婚してくれるよね」と言われ、ふいに恵に抱きつかれた。
どぎまぎするオレ。だって恵は、もう肩幅も腰つきもすごいボリュームで、オレ以上の迫力のある体つきなのだ。
このころから、これまで以上に恵を意識するようになったオレは、頭のなかで恵の裸を夢想してオナニーにふけったりし始め、急激に成績が落ちていった。
恵はスカウトに乗り気だった。幸い母親は、父親のように恵を縛り付けるようなことはしなかったので、その希望を尊重して、恵は自分の意思通りに音楽系のモデル事務所にはいったのだった。
成績が良かったので有名中学の進学を勧められた恵は、結局、スカウトされた事務所の勧めで、そこのカリスマ音楽プロデューサーが教授を務める有名な私立大学の付属中学へ推薦進学することになったのだ。

そんな恵が中1の夏、驚愕の事件が起きた。
朝起きると、恵がなんと、オレの股間をつま先でちょこちょこと撫で、笑っている。
「うわっ」オレが驚くと、「お兄ちゃんのアレ、かわいいね」と笑う。
「こうすると感じるんでしょ?」
「や、やめろよ」
「ウフフ、何焦ってるの? かわいい」
「お前、女のくせに足でかいな、何センチだ?」
と聞くと、もう26センチもあるという。
「だいたい男のこれを見るなんて、失礼だぞ」
「いいじゃない、前に温泉で私にもう見られちゃってるんだし」
「それにオレのが小さいなんて、わかりもしないくせに」
「それがわかるんだな〜。この間、クラスの男子のを見ちゃったんだもん」
「な、何だと? まだ中1のくせに。彼氏ができたのか!」
「違うよ、水泳部の男子の2年生と水泳で賭けたの」
「どういう賭けなんだ」
「その子、私のことが好きだったみたいなの。それで、彼が勝ったら、私が彼の彼女になれって言われて……。その代わり私が勝ったら、どうする?って言ったら私のいうことをひとつ聞くっていうから勝負したの。それで私が勝ったので、パンツを脱いでもらったんだよね」
「お前はなんてことを…」
「だってちょっとその男子、いばってて憎らしい奴だったんだもん」
いったい恵が通っている私立の中学はどんな環境なのだろう。オレは恵の芸能界入りに反対しなかったことを後悔した。中1でまだ何も知らない妹を芸能界なんかに入れるんじゃなかった…。
オレの知らない間に恵は、大人社会にまみれ、どんな学校に行き、どんな体験を積んでいるのだろう?
そう考えると、ますます恵の魅力の奴隷となっていくオレだった。


第五章 立場の逆転

中2の秋、恵はオレをあっという間に追い越し、早くも身長174cmの<知的カリスマ少女モデル兼アスリート兼人気歌手>になりつつあった。
<知的カリスマ少女モデル兼アスリート兼人気歌手、ついにデビュー!!>というのは、事務所が恵を売り出したときのコピーだった。
歌がうまくて、スポーツ万能、インテリでしかも美人と4拍子揃った恵のような逸材は100万人にひとりなのだと事務所の社長に言われた。
オレはいまさらながら考えた。どうしてオレのような平凡な兄のあとに、こんな凄い妹が生まれたんだろうと。

一方、高校3年のオレも音楽が好きになっていた。オレは仲間たちと楽器を買い、バンドを結成。学園祭やストリートライヴをやるが、イケメンのメンバーでも演奏はへたれで野次られてばかりで、ほとんど金は集まらなかった。
そんなある日、ストリートライヴ帰りにメンバーと立ち寄った街角の定食屋のテレビで恵のかっこいいライヴが放送されていた。それを見て涙があふれるオレ。
神様はなんて不公平なんだろう。妹には誰にも負けない美貌と頭脳と運動神経を与えて、俺には音楽の才能ひとつ与えてくれないなんて。
恵は自慢の運動神経を生かして、アクロバティックなダンスでも羨望の的だった。
ダイナミックに躍る恵は上げ底の美脚ウエスタンブーツを履いて、ものすごく大きいと感じる。
その姿でK1ファイターのキックのような振り付けで華麗に踊るシーンがある。それが強そうでかっこいいのだが、オレはそんな恵の姿に下半身が熱くなった。
その夜、帰宅した恵にテレビを見たことを話したら、今度、私のライヴを生で見にきて!と言われた。

恵のダンスを生で見たい、あの挑発的なキックの迫力をすぐそばで味わってみたい、という一心でオレは次の日曜日、恵のライヴ会場にでかけた。
ナマの恵のダンスは凄いの一言だった。正直言ってオレはそのダンスに夢精した。すぐにトイレに走って、パンツについた白い液体を必死に拭き取らなければならなかった。
オレはライヴのあと、妹専用の楽屋に通され、恵に差し入れを届けた。
露出度の高い衣裳を着た目の前の妹に、心臓がバクバクして声がふるえてしまう。
「す、すごいね、あの、あのダンスのキレ」
「ウフフ、かっこいいでしょ。いまインターネットで掲示板やってるんだけどね、あれ見て私に蹴られたい、なんて書き込みしてくる男性ファンも多いのよ。いまの男子ってまったくなにを考えてるのかしら? ひょっとしてお兄ちゃんも私に蹴られたい? でも、あれマスターするためにジムに行かされて筋肉をつけて特訓したんだから。いくら私がスポーツ万能とはいえ大変だったのよ」
そう言われて、ジムで筋肉を鍛える恵を想像し、股間をふくらませてしまうオレ。
恵はしっかりそれを見抜いていて、楽屋のテーブルの下で長い脚を伸ばすと、衣裳のウエスタンブーツの靴底で、オレの股間を踏みつけた。
オレがウッと唸ると、恵は嬉しそうに目配せする。オレはいまさっきステージを見たばかりの楽屋ウラで、人気者の妹にこんなことをされているシチュエーションに大いに興奮した。すぐ外には大勢のファンがいるというのに、恵はなんと大胆なんだろう。
「……」オレは言葉がない。
「お兄ちゃん、どうせまだ童貞でしょ。私、ずーっと分かってたよ」
「……」
「恥ずかしがらなくっていいのよ。私、お兄ちゃんにはいままでずっと励まされてきたんだから。お返しに、これからは私がお兄ちゃんを男にしてあげるね」


(第6章につづく)





inserted by FC2 system