最強!レベル1勇者パーティ

【デストロイヤー】
「じゃあ・・・行ってくるね。」戦闘モードに入ったソラが気合を入れつつ出撃する。
「ライラ悪魔討伐援護隊、出る!」
一応援護射撃を行うということで、ライラも出撃する。

「か・・・勝てるかな?」彼女達を見送り、不安を口にするケルト。
「俺も分からん。そもそも脚力100垓とか言われてもなぁ。
垓って凄いのか凄くないのかすら分からん。」とベル。

ズビューン!!
快速を飛ばしてソラが走る。
「は・・・速くて制御がむつかし・・・」
想像以上の指輪の威力に戸惑うソラ。
気が付くと目の前に悪魔が居た。
「と・・・・とまらなーーーい!!」
ドーン!1体の悪魔が轢き殺された。
今の犠牲者が何級なのかは分からないが、ソラも悪魔も何が起きたのか分からないうちに終わっていた。
「B級はチャッチャと始末するからさ。本命なんとかしてくれよ。」と上空のライラ。
そう言うやフェザーブレッドの乱れ打ちを始める。
指輪がないとは言え、1対多の戦いではまだソラ以上のものを持っている。
B級悪魔は次々と蜂の巣にされていく。
「あ・・・・いた。」ソラが1体の悪魔を発見する。
フェザーブレッドが効かない・・・つまりはあれがA級以上。
ギュン!ほとんどテレポートのようなスピードで、A級の目の前に現れるソラ。
ケルトからの殺害命令を受けているソラは執行人。確実な死を相手に届ける。
「うふふ・・・まずは試し蹴りっと♪」片足で悪魔の胴体分はあるであろう極太の凶悪な脚が炸裂する。
グシャグシャグシャグジャ・・・
「音がおかしいなぁ・・・・」蹴りながら力加減の難しさを感じる。
声をあげる間もなく、悪魔の体は変形し、潰れ、血が飛び散っていく。
「予定だと『ひゃくれつきっく』なのに・・・・」
20撃も持たずにA級悪魔はグズグズの液体状になっていた。まずは1体。
出力に制御が追いついていないため、ソラは心と体を一致させるためにパンチ、キックを練習し始める。
「A級以上・・・残り6体だよ。」上空からライラが情報連携する。
結局A級以上は今ミキサーしたのを合わせて、都合7体ということになる。
ソラが練習してる間にライラはB級を全て片付けていた。
「ありがとー!!・・・・さて・・・と。」次に近くにいるA級をライラに導かれて見つける。
彼女は上空から敵の位置をジェスチャーでソラに教える。これで逃げ切ることはできまい。
今度はスピードを落とし、普通に走るくらいの速度。
「耐えられるかは分かんないけど、なるべく頑張ってねっ」
A級悪魔は迫り来るガチガチに硬くなった巨大な三角筋に恐怖していた。
恐怖などという感情はないはずだったが、迫り来る肉体の何かが悪魔の本能を刺激していた。
次の瞬間ドーンっと肩でカチ上げられ、上空へ舞う。
まだ、かろうじて手も足も胴体も残っている。
するとソラはジャンプして空中でキャッチ。
悪魔は頭が下になり、胴体はソラの大腿筋に埋め込まれた。脚も彼女の広大な胸の中に完全に隠れている。
「パイルドライバー!」
恐ろしいほどの高さから繰り出される衝撃は、ソラの体重と掛け合わされて計り知れない圧力となっていた。
悪魔の肩から上はマッスルヒップと地面に挟まれ跡形も残っていなかった。
落下後、ギュウっと絞ると悪魔の胴体や脚もグシャグシャになる。
悪魔達に勝機など微塵もなかった。一方的な体の破壊。
ソラは破壊者(デストロイヤー)となっていた。2体目撃破。

「そーだ・・・・憧れのあれやってみよっと。」ソラはフト思い出した。
ライラはオーク戦でベルを投げ飛ばし、投げたベルを追い越してキャッチしていた。
ソラは最後には指輪をライラに返すつもりでいる。だから今のスーパーソラのうちに楽しんでおこう。
またしてもA級悪魔の目の前に立つ。本日3体目の犠牲者になる予定だ。
悪魔の言葉は分からない。だが、諦めているように見えた。
その証拠にソラがクルッと背を向けても何もしなかった。
すさまじい背筋群。鬼の形相に見えるという俗説もあるが、まさに鬼。性格共々。
「せっくしーひっぷーーー」筋肉でゴツゴツ盛り上がるヒップをフリフリと振って・・・
「あたーーーっく!」ドーンと悪魔にヒップアタック、直後悪魔が吹っ飛んでいった方へ先回りする。
「あーんど・・・・」そしてソラは股を広げて飛んでくる悪魔を股間で捕まえ・・・
「フランケンシュタイ・・・・ナ・・・ー??」
脚で挟んで投げる予定だった・・・・。
しかし感触がおかしい。実は股間に激突した瞬間、ヒップアタックの勢いは全く衰えておらず、悪魔は縦方向に潰れていた。
ソラは腰をフリフリ動かし、股間に張り付いた悪魔の肉片を払い落とす。
「だ・・・だめかぁ・・・。」ボソッと呟く。相手が弱すぎるのと、自分の力がうまく使えない・・・
3体倒してみて分かったが、打撃を絡めると想像以上に相手が壊れてしまう。
4体目こそ慎重に行く。見つけるや否やいきなり背後をあっさり取る。
「これぞスピードの醍醐味ってやつね。普段ワタシってばナカナカ後ろ取れないし。」
相手が警戒していてもワープのようなスピードだ。悪魔の動体視力を持ってしてもついていかない。
両脚を背後から悪魔の脚に絡ませ、両腕を捻り上げる。
「ぱろすぺしゃーーーる・・・・のスペシャルだから、ぱろすぺしゃるすぺしゃる〜〜〜〜」早口言葉のように言う。
ボム!ゴギ!
もはや爆発音に近い。まず絡まれた両脚が筋肉の膨張により大破、
同時に腕を掴まれていたが掴んでいるところが握力により大破、
さらには肩も粉々になっていた。
そしてゆっくりと糸が切れたマリオネットのように悪魔がうつ伏せに倒れ・・・・
「あーら・・・ワタシのおっぱいが良いの?」倒れる前に前へ回りこんで胸でキャッチ。
そう、こういう感じのがやりたかったのだ。
「ヨシヨシ・・・・怖くない怖くない。」絶対ウソだ。
「なんでそんなに弱いのかな?・・・今のワタシが強すぎるだけだと思うけど・・・・。
パワーにチョット慣れてきたからゆっくりゆっくり挟んであ・げ・る。」
ミスリル以上の硬さを誇る乳房が左右から確実に迫り、ぼきっ、ぼきっと頭蓋骨が砕けていくのが分かる。
両手両脚が潰されていては、もはや何も出来ない。激痛が死によって終わるのを待つのみ。
「じゃあね・・・バイバイ。死っねー♪」
脳漿か血液かよく分からない液体が飛び散り、ソラの頬についていた。
胸の谷間からは悪魔から出た液体がボタボタ流れる。
そして最後にはドサッと首なし死体が崩れ落ちる。あまりの圧力で簡単に切断の域に達していた。
これで都合A級悪魔を4体を倒している。

「やっぱサブミッション・・・・打撃も良いけどサブミッション良いわぁ」恍惚とした表情のソラ。
気持ちよすぎてイっちゃいそうだった。
フラフラと悪魔2体に近づくソラ。対する悪魔は合流して対抗するつもりらしい。
1体からは火炎やら電撃やらの魔法が乱れ飛んでくる。
もう1体からは混乱やら麻痺やらの魔法が乱れ飛んでくる。
だが、全く魔法は効かずにズンズンと近づく。特に辛酸を舐めさせられた混乱を跳ね返したのが気持ち良い。
必死になって魔法を唱えているうちの1体を捕まえる。
「捕まえたっ・・・うふふふ・・・もう逃げられないよ。」
捕まったら最後、ソラのなすがままである。
右足を悪魔の左足に絡ませ、無造作に悪魔の頭を押し込み、悪魔の右腕を脇の下へ。
体格・筋量が違いすぎて早くもほぼ埋め込まれた状態。
そこへ左足を悪魔の頭の上に乗せる。卍固めの完成だ。
「む・・・難しい〜〜〜〜やば・・・壊しそう!」悪魔を壊さないように必死のソラ。
ここまで体が複雑に絡み合うと力を込めれば一瞬なのは明白だった。
「お仲間・・・潰れちゃうよ〜・・・ってそっか。」ここで悟る。
「ライラちゃ〜ん!ケルト連れてきて。一応、最後の一体のときに間に合えば良いよ。」OKのジェスチャーでバリアのところへ飛んでいくライラ。
「やっぱ意思の疎通って大事。嬲り甲斐がないもん・・・ほーら・・・お仲間がただのお肉になっちゃうよ・・・助けないと。」
その言葉が通じたかは分からないが、もう一体は必死に仲間を助けようとソラを殴る。
だが、ミスリルを殴っているかのようにビクともしない。いや、ミスリルをもA級悪魔ともなれば凹ませることができる。
それでもソラの体はそれ以上であり、殴ってるうちに悪魔の方の拳が潰れていった。
「あん・・・待って・・・潰れないで、もうちょっとだけ頑張って〜」卍に捕らえている方の悪魔を励ます。
ソラが興奮し、筋肉の隆起を自分でも止められないでいた。
ポキポキと小さい骨が折れていくのが分かった。それが快感となってさらなる隆起を誘発している。
「あ〜〜〜〜〜」色っぽい喘ぎ声と共に、グッと締め付けられて・・・
バキッ! ボキボキボキボキ! グチュッ!!
悪魔は潰れてしまった。即死である。
「・・・潰れちゃった・・・。もう別にいっか。生き返らないようにすり潰しとくね。」
ギュウ・・・ムギュウっと筋肉の擦れあう音がし、そこに居たはずの悪魔はいなくなっていた。
「あー・・・もうダメ。」上目遣いとなり、目がウルウルしている。
先ほど仲間を助けようとしてソラを殴った悪魔の拳は、奇妙な具合に変形している。
そして拳を粉砕してうずくまってる悪魔に対し襲い掛かる。
「悪魔のモノってどんな感じかなぁ・・・犯しちゃお・・・」体をこすり付け、油分を行き渡らせるソラ。
この擦り付けだけで、勃起し、牡蠣のように濡れているソラの股間へ吸い込まれた。
悪魔のペニスは太く、長かったが根元までスッポリと咥え込まれている。
その場の勢いで悪魔と契った女になっている。
でもしょうがない・・・自分に歯止めが効かない。力を振るいすぎて快楽物質がソラの脳を満たしていた。
「ぜーんぶ頂いちゃうね。」陰部の力を絶え間なく強め、弱めと繰り返し、精液を奪っていく。
「開始まだ30秒だよ・・・」呆れて言う。言葉は通じないが完全にグロッキーとなる悪魔。
「でもこれからこれから・・・腰の運動をたっぷりしてあげる。」ピストン運動を開始し、腰を砕く勢いで扱きまくる。
体液のすべてを吸い尽くす勢いだ。無制限に飲み込んでいき、ソラの養分にされてしまう。
5分後には悪魔はほぼ干からびていた。各所に骨が浮き出て、痩せ細った病人のようになる。
もはや目を動かすだけで精一杯である。
「完全に悪魔を制圧しちゃった・・・ふふふ。」ダブルバイセップのポーズを取り、勝ち誇るソラ。
上腕二頭筋がこんもりと盛り上がる。心なしかさらに筋肉が隆起しているように見える。
「と・・・ど・・・め♪」最後に乾いた雑巾に対してさらに絞るように腰を動かし、全てを吸い取る。
「お・・・ま・・・け♪」グイっと合体したまま持ち上げ、股間に力を込めると悪魔のモノはソラの中でペチャンコになっていた。
「さよ〜なら♪」カラカラになった悪魔をがっちり抱きしめ、骨と皮だけになった体を丁寧に砕いていた。
都合6体、処刑完了。

【63:デストロイヤー −4−】
「そ・・・そうなの?」素っ頓狂な声をあげるソラ。
「そうみたい。」
ケルトとライラがソラの元に到着した。
そして今対峙している7体目、最後の悪魔がS級・・・魔王と知らされる。
以後、魔王の台詞はケルトの同時通訳。
「我が側近の精鋭達を倒すとはやるではないか・・・だが、この魔王の力はこやつらの比ではない。」
「そうこなくっちゃ。じゃあさ・・・ワタシと力比べね。」そう言って両手を合わせる。
「ぬ・・・・さすが精鋭を子ども扱いしただけの事はある・・・。ふ・・・だがその程度か。」
「・・・。」ちょっとソラが力を入れると魔王の手首が軽く捻られる。
「ぐ・・ぐおおお・・・」あっという間に両膝をつかされ、上からの凄まじい圧力に耐えるのが精一杯の体勢へ。
「その程度ってまだ、ワタシも0.0001%も力出してないから当然じゃない。」その0.0001%でも今のソラだと1兆程度に相当するのだからたまったものではない。
ちょっとソラはがっかりした。最初の言いぶりだと期待できたんだけど・・・。
「じゃあ・・・余興にさ、腕相撲ってのどう?勝った方が言うこと聞くの。」ベルから正式にルールを教わった後、実は誰ともやった事が無い。
無理やり魔王を寝そべらせ、腕相撲の体勢に持っていく。
「いっくよ〜・・・レディー・・・・ゴー!」
バギン。一瞬で手だけ持っていかれる魔王。手首から先が無くなっている。
「ぬ・・・ぬおおおおおおお!・・・・は・・・ははははは・・・・」痛みに声を上げながらも、傷口から手が生えてくる。
「俺を倒すのは不可能なのだ・・・・」虚勢を張る。
「ねー、ワタシが勝ったんだから言うこと聞いてよね。・・・・ワタシに海老固めをかけなさい!」
ソラが魔王にかけるのではなく、魔王がソラにかけるのを要求しているのである。
なんという余裕だろうか・・・
ゴロンとうつ伏せに寝そべるソラ。脚をちょっと上げるサービス付だ。
「今、ワタシの背骨折っとかないと絶対勝てないよ〜」
「なめるなよっ」魔王はソラの上に乗っかり、足を掴むと後方に倒れこむ・・・
「あーあ・・・貧弱〜・・・かけかた知ってるよね?足をもっと引っ張んないと。全っ然動いてないじゃない。」
渾身の力を込めるが逆に足が戻っていく。パワーが違いすぎた。
「自分で上げてるのも疲れるの。」足をパタッと戻し、足を掴んでいた魔王はつんのめる。
本当にとんでもない化け物と対戦していることに気付くが・・・もう完全に遅い。
「ホラ・・・次は腕。腕ひしぎ十字よろしくっ。」
半ばヤケとなり、極太の腕を取り、絞り上げる・・・・が丸太に捕まっているようで、うまく絞れない。
しかも筋量が豊富すぎて腕は重く、魔王の体に圧し掛かる。
少しも折れる雰囲気が無い。逆にいま掴んでいる腕で押し付けられたら潰されるのではないか・・・そんな気さえする。
「1・・・2・・・1・・・2・・・」腕を捕られたまま、暇になったソラは腕の伸縮運動を始める。魔王の体が大きく揺さぶられる。
「ふぅー・・・・筋トレにもならないからいいよ。」
魔王の弱さにソラは呆れ果てていた。

もう守勢にまわるのはこれで最後にしよう・・・ソラは逆にダメージを与える気満々となっている。
「コブラツイストよっろしく〜」悪戯っぽく笑う。本心を隠しきれず嗜虐の色がよぎる。
魔王は屈辱に身を震わせるが、首を絞めれば・・・脳に血液がいかないようにすればこの怪物を仕留められるかも知れない。
そんな淡い・・・薄っぺらい可能性に賭けてソラの後ろへ回る。巨大な背中がもの凄い威圧感だ。
左足をソラの左足にかけ、ソラの右腕と右わき腹の間に魔王が入る。
最後に首を絞める。今まで散々嘗めた真似を・・・・この絞めに逆転の望みを託すが・・・。
「もう・・・なんなの?弱い弱い弱い弱い弱い弱い。魔王って弱っ!」
コブラツイストをかけられていたソラはすくっと元に戻る。
ボキボキボキ!
右腕を閉め、右わき腹との挟み撃ちになった魔王は胴体の骨を折られていた。
くそ・・・まだ絞めきれてないのに・・・お前の首さえ絞めさせてくれれば、まだ・・・勝てる。
あまりのパワーの差に正常な思考が働かず、完敗を認められない魔王。
「ねーねー・・・痛いの?さっさと回復してよ。まだ遊んであげるから。
でも今度はワタシの攻撃の番よ。だってチャンスあげても全然ダメなんだもん。
ヨワッチイのがいけないんだよ。魔王さんなんでしょ?
もっと強くなきゃ、うちの勇者様の目標なんだからさー。
ホラホラ・・・立って。」
ソラがは喋りながら勝ち誇ってポージング。
サイドチェスト、アドミナブル・アンド・サイ、モスト・マスキュラーと自慢の筋肉で威圧する。
ポーズのたび、これ以上は絶対に肥大しないと思われた筋肉がさらに太くなっていく。
この期に及んでまだ肥大するのか・・・・筋肉がまた、き、筋肉が・・・恐怖に顔を歪め、体がガタガタ震え出す。
ギリギリで残っていた魔王の闘争心が、ソラの笑顔でのポージングで完全に粉々になる。
もうダメだ。この女には絶対に勝てない。確実に殺される・・・ならば!
何かを唱える魔王。
「ぐ・・・・タダで済むとは思うなよ!!」
その次の瞬間、魔王の体は光り・・・・倒れ、動かなくなった。
「うふふ・・・・今のは何かな〜?・・・・ってあれ?」
長い間動かないので、触ってみる。ピクリとも動かない。
「あ・・・あれ?死んじゃった?」ポリポリと頬を指で掻く。筋肉量が凄すぎてショック死でもしたのかな??
そう、魔王は・・・死んだ。
そしてライラ、ケルトが降りてくると、ソラは違和感を憶える。
「ち・・・力が・・・?」

【こんなハズでは・・・】
自殺したS級を除き、A級悪魔を6体も倒し、ソラはレベルが大幅に上がった。だが、しょんぼりしている。
「・・・・ち・・・トンだ最後の反撃だったねぇ。」ライラも悔しそうだ。
指輪が・・・魔法の指輪全てがその力を失っていた。
魔王が自身の命を賭してかけた魔法、それはソラのつけていた全てのアイテムの破壊だった。
とりあえず、腹いせに魔王の死体をダイビングボディプレスでノシイカのように潰したが、八つ当たりでしかない。
残った指輪はライラが着けていた『器用さ1000倍』『飛び道具威力1000倍』『変化の指輪』だけだった。

3人は帰還して、ベル、シルフィー、レッカと合流するが、重い雰囲気だった。
「わ・・・・わらわの指輪が〜〜〜〜〜!!!」泣きそうなシルフィー。
ちょっと貸したつもりが二度と返って来ないのだから泣きたくもなる。
「あのよー・・・普通さぁ・・・・普通よ?普通だったら大団円のはずだろ?魔王倒したんだぜ?」とベル。
「ワタシの・・・ワタシのせい。遊んでないで瞬殺すれば良かったの・・・」巨体を小さくして反省のソラ。
冷静に・・・冷静に考える。
悪魔、そして魔王は倒した。だが、退治の依頼者もいなければ、目撃者もいない。
勇者ソラの一行は富も名声も得なかったばかりか、ライラの努力の結晶とも言える指輪のほとんどを破壊された。
「あれだ・・・・もうちょっとさ、悪魔さんが暴れまわって、皆が困ってさ、
そこで王様が俺らに依頼して、そんで倒すんだよ、普通。順番が逆だった。」ベルがシルフィーの代わりに解説する。
シルフィーに至ってはショックで一言も喋れなくなっている。
「ま・・・良いじゃない。被害が広がった後収束させるよりも、被害が出る前に事態を解決する方が・・・皆のためなんだよ。」
勇者らしいことを言うケルト。こう考える以外なかった。
「オッケー!ミンナ元気出していきましょー!」レッカの明るさだけが唯一の救いだった。


【このままでは終われない。】
一行はベルンダ王国の首都へ向かっていた。もう一花咲かせねば、やってられない。
さらに途中の街で一大決心があった。それは・・・
「わらわは・・・武道家になる!」
シルフィーのクラスチェンジ。9999あったレベルを惜しげもなく捨てる。
この世界では全能力が半分になり、特殊能力はそのままでレベルが1へと戻る。
「わらわとした事が指輪なんぞに頼っていた・・・。己の力は自分で伸ばすべきじゃ!」
北の町での酒場の腕相撲。あの時の快勝が忘れられなかった。

戦士ソラ
性別:女性
レベル:16→203
力:145987453978458930(約14京)
素早さ:86
器用さ:66
耐久力:58473734864303(約58兆)
魔法力:3
知恵:9
特殊:オイル風コーティング

武道家シルフィー
性別:女性
レベル:1
力:1
素早さ:2
器用さ:3
耐久力:2
魔法力:17492883(約1700万)
知恵:117
特殊:アンデッド消滅
   完全ヒーリング

スナイパーライラ
性別:女性(セイレーン)
レベル:183→192
力:91
素早さ:79
器用さ:62000(装備品により)
耐久力:78
魔法力:62
知恵:29
特殊:器用さ1000倍の指輪
   飛び道具威力1000倍の指輪
   フェザーブレッド
   魅惑の歌
   アイテム鑑定
   変化の指輪(金髪、ブルーアイへ変化)

【最強!レベル1勇者パーティ】
「おい!ばっかじゃねーの!」ベルの声が響く。
一行は首都に着き、ギルドへ向かい仕事も得ていた。
平均レベルが70弱まで落ちていたが、一般的にはとてつもない数字。
難易度最高レベルの仕事を貰い、珍しく前金として6万ゴールドも貰っていた。
「良いじゃろ?わらわがたまーに買い物しても。」
その買い物が高かった。総額58000ゴールド。それは薬だった
成長促進剤。レベルが上がったときの能力アップをさらに上乗せする超高級薬である。
「力は分かるよ・・・そうなるために武道家になったんだから・・・でもな・・・豊胸ってなんだよ!!」
〜「そんなペッタンコの胸じゃ、ベッドの相手もお断りさ。おじさんねぇ・・・ロリコンじゃないのよ。」〜
チョット前に荒くれ男から言われた一言。これが地味に効いていた。
「ま・・・まぁ良いじゃない。それこそシルフィーのためにあるような依頼なんだから。」
今回は「ヴァンパイアロード退治」。アンデッドのヴァンパイアの中でも最も格上の相手である。
シルフィーの一人舞台になることは明白で、だからこそ前金をシルフィーが使うのにケルトは異論を挟まなかった。
「だから・・・能力の方は文句ねぇって。だいたいシルフィーのストーンとした体に胸だけつけたってダメだって。」
「あれだよ・・・シルフィーちゃんも乙女だから。」持つもののソラは余裕だ。持たざるものシルフィーを慮る。
「イエース!ベリーインポータントファクターネ!」レッカにも余裕がある。
「さっさと殺っちまおうぜ。アタイらの出番はねえよ。」
その面倒くさそうに言うライラの言葉通りだった。洞窟の奥にいるとの事だが、途中出てくるのは全てアンデッド。
シルフィーの神聖魔法により、出てくるアンデッドは全て1秒以内に消えうせ、無人の道を行くのに等しかった。
「フン・・・矮小な人間共がなんの用・・・」
「わらわの血と肉になれ!!」問答無用のシルフィー。ヴァンパイアロードが名乗り終わる前に消し去っていた。
一応・・・魔王戦の教訓は生かされている。また死ぬ前に何かやられたら堪らない。

「勇者ケルトよ・・・良くやってくれた。」
国王の長話が始まる。
ついに・・・ついにココまで来た。
誰も相手にしてくれなかった勇者学校時代。ずいぶん昔のことのような気がする。
出発直後からベルとの旅は苦難の連続だった。何回も敗退した。
その落ちこぼれが・・・「首都の全冒険者が為しえなかったミッションをクリア」。
ソラが、シルフィーが、ライラが、レッカが・・・強力な女性陣が力を貸してくれた。
戦士ソラ、最後には一行のトップレベルとなり、素早さも身につけた。
魔術師ベル、ちゃっかり成長し、バリアまで覚えた。
武道家シルフィー、ヴァンパイアロードの一掃でレベルアップ。オッパイオバケにもなった。
スナイパーライラ、豪脚こそ失われたが、飛行、正確無比な射撃は健在だ。
踊り子レッカ、今後リバースダンスが無限の力を引き出してくれるだろう。
頼もしい仲間を見渡す。
国王の取り巻きも最後は万歳三唱だ。
「勇者ケルト様ばんざーーーい!!」
最後に気が付く。
僕・・・まだレベル1だ。


 おわり



【おまけ。最終ステータス】
勇者ケルト
性別:男性
レベル:1
力:3
素早さ:2
器用さ:2
耐久力:4
魔法力:4
知恵:5
特殊:意思疎通
   第六感
列伝:
パーティのリーダー。
決断力と勘の良さで難局を切り抜け、強力なメンバーをまとめあげて伝説のパーティを作り上げた。
勇者は剣と魔法の技量が全てでは無いことを証明した。

魔術師ベル
性別:男性
レベル:2
力:18
素早さ:2
器用さ:4
耐久力:15
魔法力:22
知恵:7
特殊:食事召喚
   バリアーMk2 TypeH
列伝:
一行の食事係。始めのうちは力仕事もこなしていたが、そのうち役割は女性陣に奪われる。
ただし、衣食住のうちの食を抑えているので、立場的には強く、暴走しがちな女性陣のツッコミ役として機能した。

戦士ソラ
性別:女性
レベル:203
力:145987453978458930(約14京)
素早さ:86
器用さ:66
耐久力:58473734864303(約58兆)
魔法力:3
知恵:9
特殊:オイル風コーティング
列伝:
主力であり、とてつもない怪力で数々の敵を打ち破り、魔王すら嬲り殺した。
ケルトに絶対の忠誠を誓う一騎当千の豪傑。
明るい性格だが戦闘狂、さらには両刀使いの気がある。

武道家シルフィー
性別:女性
レベル:1→78
力:312
素早さ:47
器用さ:38
耐久力:33
魔法力:17492893(約1700万)
知恵:122
特殊:アンデッド消滅
   完全ヒーリング
列伝:
蘇生の魔法をいとも簡単に使う伝説の聖女。
一行の知恵袋として機能し、最後はクラスチェンジまでして弱点だった近接戦闘も得意分野とした。
彼女がパーティに加わったことにより、全体の生存率、対アンデットの勝率は飛躍的に向上した。

スナイパーライラ
性別:女性(セイレーン)
レベル:192
力:91
素早さ:79
器用さ:62000(装備品により)
耐久力:78
魔法力:62
知恵:29
特殊:器用さ1000倍の指輪
   飛び道具威力1000倍の指輪
   フェザーブレッド
   魅惑の歌
   アイテム鑑定
   変化の指輪(金髪、ブルーアイへ変化)
列伝:
極めて粗暴だが、仲間には尽くすセイレーン。
この物語で唯一、登場時より弱くなっている。
しかし多数の敵を葬り去る術は健在で、飛行、アイテム鑑定と合わせて一行を強力にサポートする。

踊り子レッカ
性別:女性(雪女)
レベル:1
力:13
素早さ:11
器用さ:9
耐久力:15
魔法力:24
知恵:11
特殊:ドレイン各種
   氷魔法各種
   不眠
   リバースダンス
列伝:
この一行の女性陣で唯一積極的な暴力を好まない優しい女性。
ただし雪女の強力な氷の魔法やドレイン能力はあり、一旦敵対すれば無事では済まされない。
底抜けに明るい性格と、無限の可能性を秘めたリバースダンスで一行を援護する。





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