最強!レベル1勇者パーティ

【21:情熱は上達への近道】
「ベル・・・生卵100個出して。」手を合わせて『お願い!』のポーズのソラ。
「おう、別に良いぜ。だけど良いのか?調理済みじゃなくても。」
「いいの・・・食べるわけじゃないから。」絶対何か企んでるといった様子で生卵を袋に入れ、イソイソと遠くへ行くソラ。

「さぁ・・・ケルトのため・・・」
そーっと生卵を胸の中に入れる。ところがビクッと筋肉が動いてしまい・・・
グシャ。生卵が潰れる。
「まだまだ・・・あと99個あるし。」
ケルトを抱きたい。ムチャクチャにしたい。ムチャクチャにした気もするが。
その気持ちだけだった。
もしこのまま抱いてしまったら、かなりの確率で死ぬ。しかもシルフィーがトイレかどっかに行ってたら最悪。
もしくは例えば夜中にセックスしたとして複上死、その時シルフィーが爆睡中だったら?
二度とケルトは戻ってこない。
シルフィー曰く5分という時間は魂が天国もしくは地獄へ到達するまでの時間だそうだ。
それまでに魂を掴めれば反魂できる。
魂を逃し、別の魂を掴んでしまうと肉体の現状回復はできるが、もはやそれは別人だという。
そもそも蘇生とは全世界の高僧の中でもほんの一握りが一生に1回できれば良いというシロモノらしい。
それをあっさりやるシルフィーは凄まじい力を持っているということだが、その力を持ってしても5分は延長できないようだ。
とにかく抱き殺さないこと。そちらが優先だ。シルフィーは保険程度と考える。

地味な訓練は続く。
今までは考えたこともなかった。これが愛ってやつなの?
なんとか筋肉をコントロールしてイチャツキたかった。
そして・・・・
「で・・・・できた。」爆乳に玉子をツッコンだ状態。何となく胸が揺れている。柔らかそうだ。
試しに軽くパフパフと圧力をかけてみる。一瞬自分で触っているのに感じてしまい、硬直を招く。
グシャ。残念ながら生卵が潰れる。今のでも頭蓋骨は逝ったと思う。
「でもあと40個あるし・・・」
精神集中である。苔の一念岩をも通す。

その日の夕方、ケルトが宿屋のドアを開けると、満面の笑みのソラがいた。

【一妻多夫制】
アンデッド退治から2日が経つ。
あのときは5分以内に2度死ぬという経験をした。
だが、これは悪夢の始まりである。
どうにもソラは自分の事が本格的に気に入ったらしく、今まではそれほどスキンシップなどほとんどなかったのだが、
シルフィーの加入になり、何かが変わった。
「エヘヘ・・・怖くなんかないよぉ・・・・ワタシだって女なんだから、優しく抱いてっ」
昨日などは正面切って押し倒された。
潰して殺してしまった反省が生かされたのか、四つん這いになって身体を浮かせ、覆いかぶさる。
全く動けずにあとはなすがまま。肉食獣が草食動物をチョイチョイっと小突く図だ。
あっという間に服を剥ぎ取られる。
ソラの体は普段から油っぽい液体が表面を覆っている。
初めて直接肌を触れ合わせたが、ヌルヌルと気持ちよくローション効果がバツグンだ。それだけで勃起全開。
爆乳で頭を挟み込まれ、その間に下半身は陰部の奥深くへとくわえ込んで行き、根元までスッポリとくわえ込んだ。
ここまでされて気がついたが、ソラの体はとても柔らかかった。
筋肉の見た目はいつもの通り、パンパンに張っているのだが、うまくコントロールできるようだ。
戦闘時には処刑道具であり、ハグだけでも何人もの犠牲者を出しているのだが、今はケルトを柔らかく挟みこんでいる。
身長差がありすぎて、合体しながらキスできないのが心残りだが、こうして柔らかくパフパフされながら果てるというのも悪くない。
「も・・・・もう限界・・・」
「あれ?ちょっと激しかった?」有り余る筋肉を躍動させながら、ゆっくりとピストン運動を繰り返していたが、締め上げの力を緩くする。
すっと爆乳からケルトを開放する。ケルトのアングルから見えるのは2つの大きな胸、そして腹筋くらいである。
「えいえい。」
ソラからしたらちょっとした悪戯のつもりで締め付けと緩めるを繰り返す。
しかし、ケルトの身体がぶるっと震えたかと思うと、勢いよくソラの中で果ててしまった。
そのままケルトは優しく抱き上げられベッドに寝かされ、あとで聞いたところによると、ベルも犯されたらしい。
ベルの精力はかなりある方なのだが、例えていえばケルトがアリ、ベルがカブトムシ、ソラが象みたいなもので彼女にとっては誤差でしかなかった。

【総括、そして仕事】
よし、今日も頑張るぞ。ケルトは元気に仕事のことを考え始める。
ソラにヤられた翌朝、ケルトもベルもシナシナになっていた。
ソラの絶倫な超肉体にごっそり精を持っていかれた。
だが、それを見かねたシルフィーが精力回復をしてくれている。なので今は元気だ。
「風がふいただけで飛んでいきそうじゃったからのう。それより今夜はわらわも混ぜてくれ。」
聖女と呼ばれたシルフィーも本能には勝てない。
というか禁欲的な生活の反動だろうか?
なんだかパーティがおかしな方向にいっている気がする。
まぁ良い。仲良きことは美しきかな。強引に思考を終わらせ、ケルトは次の事を考える。
ソラのおかげでどんな相手だろうがパワー負けすることは絶対にない。組んだら最後、相手は肉塊確定である。
シルフィーのおかげでアンデッドが相手の場合は絶対に勝つ。ソラのウィークポイントを綺麗に埋めていた。
ベルのおかげでパーティが餓死することは絶対にない。特に大量消費されるソラの食事を楽にまかなえるというのは大きかった。
僕のおかげで・・・・僕のおかげで・・・・えーっと・・・・。ない。
整理して考えると碌な事が無かった。一人で落ち込むケルト。
超人的な女性2人はケルトを見下す事を絶対にしない。その気遣いがケルトの心に突き刺さる。
僕・・・・何にもできてない。未だにモンスター一匹すら倒してないのだ。
否・・・・仕事だ。これの選別。これこそが自分の仕事と言い聞かせ、ギルドの書類を漁る。
この前のアンデッドが「最適な仕事」だったわけであるから、次に探すのは次点の仕事である。
いよいよ楽勝なモノはない。
「怪物カマイタチ・・・・。これくらいかな?」
何か一抹の不安を感じるケルト。だが、今の自分はネガティブになっている。きっと気のせいだろう。
「すいません。僕ら・・・この仕事を次にやります。」
相手に魔法はない。アンデッドでもない。負けるはずがないのだ。不安を振り払いながら仕事を引き受けた。

【素早い事は良いことだ】
「えーっと、ココがカマイタチがいるって洞窟。」道案内し、ゴールを示すリーダーケルト。

仕事の請け方については何の文句も出ていない。全員「ケルトが決めた事に従う」と言ってくれる。
今回のカマイタチについては、前回の反省を踏まえ、ソラに懇々と説明していた。
「とにかく素早いんだけどさ、体はほっそいの。そんで手足が刃物みたいになっていて切り裂いてくるの。」
「ふーん・・・でも、ワタシの体は切られないよね?」普通に喋ってるつもりらしいのだが、どうにも甘ったるい声。顔ものぼせ気味だ。
「うん。宝箱の爆発にも耐えられてるし、そもそも空から落下して傷ついてないんでしょ?
万が一切り傷を受けてもシルフィーがいるし・・・。」
シルフィーのおかげでこのパーティは生存率が飛躍的にあがっている。
冒険者にとって「ミッション成否に関わらずとにかく生き残ること」は至上命題。
なにしろ今までは殺されたら即終了。
それが「シルフィーが5分以内に駆けつけることができればセーフ」になったのだからこれは大きい。
谷底に落下してシルフィーの到着が遅れる・・・などない限り、多分死なない。
あとは全力でか弱い彼女を守るだけ。攻めるのはソラに任せれば良いのだ。
「あと・・・グロテスク?」
「そんな事ないよ。」彼女にとっては見た目最重要ということらしい。
これで失敗してるのでケルトは選考基準に「見た目が普通なこと」を入れていた。
「じゃー大丈夫っ。終わったらまた・・・しようね♪」ウィンクするソラなのであった。

さて、現地である。
洞窟といってもさほど複雑ではなく、ほぼ一本道。
良く考えれば奴らの「棲家」なのだから、住人が迷うほど複雑さがないのは当然といえる。
相手は3匹。その3匹が広めのスペースに居た。
「あ・・・あれ?」ケルトの第6感が告げる。
「ぜ・・・全員、ソラを残して退却!」
久々の敵前逃亡である。3人はダッシュして外へと辿り着く。
「ゼーゼー・・・・何なんだよ、退却って。」一回も手を合わせることなく退却命令ではベルの憤りも頷ける。
「分からない・・・でも、逃げろって感じがしたんだ。」説明になってない説明をするケルト。
「はーはー・・・わらわも運動をせねばならんのう。それにしてもきまぐれが激しいのう。」
その後、一時間ほど経ったか。ソラが洞窟から出てくる。なぜか素っ裸だ。
「うー。ごめん・・・引き分けよ。」バツが悪そうな顔で出てくるソラ。さすがに疲れたのか座り込む。
戦況はこうだ。カマイタチ達は素早い攻撃を繰り出し、ソラに直撃する。
ソラ自身はなんの傷も受けていないが、身につけていたビキニは切れていく。これが今現在が裸の説明。
そして、ケルトの思考「組んだら最後、相手は肉塊確定である」が正解だった。
組んだら最後というのは組まなければ始まらないということだ。
そう、相手はあまりにも速かった。ソラはスピードに翻弄され打撃が掠りもしない。当然組むこともできない。
一方のカマイタチたちも自慢の鋭い爪がソラの鋼鉄の筋肉に全くダメージを与えられず、ソラが退却したときには追う気力もなかったようだ。
ケルトはナイスジャッジだったのである。ソラとカマイタチの戦いは1対3。
ソラがカバーしきれないカマイタチがシルフィーに向かってしまったら・・・
自分やベルでは止められなかっただろう。防御力皆無のシルフィーが死ぬのは避けられなかった。
シルフィーが死ねば、ケルト、ベルも死んだら生き返れず、この戦いでは恐らくソラのみが残り、ソラもベルが居なければ食料が尽きて最後には餓死。
まさに勇者一行全滅のシナリオであった。痛い2度目の敗戦である。
ふとケルトは思う。このパーティは絶対的なスピードを持つものがいない・・・と。


 つづく





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