無敵!レベル1勇者パーティ

【ベルンダ王国への帰還】
潮風が気持ち良い・・・・というレベルを超えて強烈な風を受けて進んでいる。
一行はベルンダ王国がある元の北の大陸へ向かっている。
大きな木材数枚、その下には大きな氷。動力はソラだ。
「はぁ・・・僕はいつ強くなれるんだろう・・・」
「人それぞれペースがあるネ!ケルトはムリせず、前に進むとイイネ!」
「そうそう・・・もうこの際死ななきゃ良いよ。それが分かっただけでも良いじゃん!」
レッカとライラにそう言われるが・・・ケルトとしてはもうちょっと成果が欲しかった。
「ライラ!減速じゃ!もう大陸が見え始めておる。ソラに合図!」
パワーアップの旅は無情にも終わりを告げている。

ベルンダ王国の南の町へ帰還した一行。
旅の疲れを癒すべく宿をとる。
ソラが動力の船は乗っているだけで体力をかなり消耗するのでクタクタだった。
また新たな冒険のネタを探すか・・・そうケルトはベッドに寝転びながら考え始めていた。
幸いにしてドラゴンの巣から得たお金が10万ゴールドほど残っている。
これだけあればじっくりといけそうだ。
しかし冒険者ギルドはブラックリスト入りしていて期待できない。
1人で考えてもなかなか案は出てこないか・・・明日、6人で相談しよう。
そんな事を考えウトウトし始めると・・・
「勇者ケルト様!!」
するとケルト帰還の噂を聞きつけ、ギルドの者がやって来る。
自分はブラックリスト入りしているのに・・・
「何ですか?」慌てるギルドの者を落ち着かせる。
疲れてはいたものの、目の前の只ならぬ雰囲気で一気に覚醒する。
「首都が!首都が大変なことになってるんです!ただちに使いと共に急行して下さい!」
「ん・・・?首都っつっても、アタイらを追い出した王がいるんだろ?ほっとけよ。」ライラは冷たい。
「でも、僕たちはお世話になったじゃないか。行こう。」
そのまま追い出されても文句を言えないことをしでかしたのに、1万ゴールドもくれた恩を忘れてはいなかった。
「ち・・・ケルトにはかなわないよ。行くんだったら護衛してやらあ。」ライラはもはやケルトの言うがままになっていた。
「今度から絶対に死なせないんだから!」ソラも過保護になっていた。

【再来!】
馬車に揺られている。
普段は馬車など使ったこともなかった。
「はやーい!」陸上の乗り物が初めてのソラははしゃいでいる。
「Oh・・・快適ネ!」同じく初馬車のレッカ。こちらも山の1人暮らしが長いため珍しがる。
馬車でご機嫌となった2人は鼻歌を歌い始める。首都が大変だというなか、ノーテンキとしか言いようがない。
「ってかよぉ。困ったときに俺らを呼ぶってのは実力を買ってるってことなのか?」
「そうだと良いがな。溺れるものは藁をも掴むという。追い詰められて手当たり次第ってことじゃろ?」
ベルに見も蓋もないことを言うシルフィー。
それから半日の間、巡航は続く。
遠くに首都の建物が見え始める。さすがに王宮が遣した馬車は速い。
もう少しでたどり着きそうだ。ソラとレッカは練習していたハモリが綺麗に決まり始めたところだ・・・
が、ここで急ブレーキ。
油断していたソラとレッカは転がり、ケルトは超重量級の2人にプチッと下敷きになる。
「何もする前から死ぬやつがどこにおる。」シルフィーが呆れながら蘇生する。
「い・・・今のはカウントしないでね・・・ノーカウントだから・・・」気まずそうなソラ。
自身の『絶対死なせない発言』から1日経たないうちに自らが殺してしまったのだ。
「気をつけてくれよ。こっちは死人が出たじゃねぇか。」
「こ・・・これ以上は近づけません!」ベルの文句に馬車の御者が応える。
「でも・・・首都までまだちょっとありますよ?」生き返ったばかりのケルトが聞く。
「あれを見てください・・・」御者が震える指をさす。
首都が燃えていた。
雄大な城が壊れている。
「こいつは只事じゃねぇなぁ・・・ライラ偵察隊、出る!」ライラが先行して飛んでいく。
「僕達も行こう!」ケルトは全員に出陣命令を下す。

門が近づいてくる。一行は走っていた。
いきなり息が上がって体力がつきたベルをソラが抱え、ケルトをレッカが抱えて猛ダッシュ。
シルフィーも超乳を揺らして走っている。
すると、門のところでライラが戻ってきたライラと合流する。
「首都は大混乱だよ。別に救ってやる義理はねぇけど・・・・シルフィー、あの薬飲め。チャンスだよ。」ニヤリとライラが笑う。
ライラの話によると、見たことのあるやつが暴れまわっているとの事。
あの北の町に出没した強敵・・・
「な・・・なに!?」
「だ・か・ら、魔王だってば。デーモンゾンビってやつか?アタイは生前の姿を見てたから間違いないね。」
「もー・・・まだお仕置きが足りなかったのかなぁ・・・」話を聞いてペロッと舌なめずりするソラ。にわかに殺気のオーラが出る。
「あーダメダメ。今回はさ、アタイとシルフィーに任せてよ。ま、見学すんだったら良いけど。」
素早さおよび身長アップの促進剤を飲んだシルフィー、そしてライラとソラが前衛に立って、町に入る。

【天敵】
ガシャーン!
建物が崩れる。逃げ惑う人々。
魔王は破壊の限りを尽くしていた。
昔、自分は死んだ。だが、ネクロマンサーが再び自由を与えてくれた。
破壊の衝動の思うがままに、魔王は首都を荒らしている。
「死ね、死ねぇ!」
魔王は絶好調だった。そうだ、自分にかなうヤツなどいない。
あれは何かの間違い。S級悪魔が嬲られることなんてあるものか。
そう思っていると・・・・
「!!」
この世で絶対見たくないものを見てしまった。
しかもズンズンとまっすぐ自分に向かってくる。
膝が笑い始める・・・
バ・・・バカな・・・・魔王はいつの間にか恐怖のどん底に叩き落されていた。
肩の大きさが自分の頭より大きく、腕の太さが自分の腰周りと同じ、足に至っては自分の足の5倍以上。
こんな巨大な筋肉を持つ者は2人もいない。

「こらー!まーた悪いことして!」
魔王の目の前に天敵が現れる・・・・両手を腰に当てて語りかける。
完全に体が硬直していた。魔法を唱えねば・・・
だが、情けないことに震えが止まらない。アンデッドに恐怖などない筈なのに体が覚えていた。
力比べでは本気を全く出させることもなく完敗。
腕相撲では手ごと持っていかれた。
エビ反りになった相手の足を、自分の倒したい方向にも持って行けなかった。
腕を取っても、空気と同じ扱い。
コブラツイストをかけたはずなのに、いつの間にか胴体を潰された。
悪夢が脳裏をかすめ、魔法を唱えられる精神状態では無くなっていた。
「あれ?魔法かけないの?せっかく跳ね返してやろうと思ったのにぃ・・・」
後ずさりして壁にぶつかった魔王を相手に、嗜虐の表情を浮かべるソラ。
「あ・・・悪魔め・・・」悪魔から悪魔呼ばわりされる始末である。
「何だよ・・・完全にビビってんじゃん。
ま、どんなにビビっててもアタイのコレクションをぶっ壊した報いは受けてもらうけど。」ライラも不敵な笑みを浮かべる。
S級魔王を前にしてこの余裕。しかもその魔王はへたり込み、許しを請うているようにも見える。
逃げ惑う人々は足を止め、魔王の様子を伺い始める。
「ま・・・安心しな、この前みたいにもったいぶらないから・・・・」と言うやライラがウィンク。

【育ち盛りシルフィー】
ウィンクされた魔王は不思議な気持ちになっていた。妙に落ち着いている。
巨大筋肉の死神を目の前にしているのだが、その隣のセイレーンが優しげに見える。
フラフラと近付いて、ライラの元に膝を屈する魔王。
「よーし・・・いいコだ。アタイの言うことをよーく聞くんだよ?」
母親を目の前にした幼児のように頷く魔王。
「気を楽にして・・・楽に・・・」ライラは魔王を優しく抱き寄せる。力が抜けていくのが分かった。
そして、ライラは魔王の頭をナデナデしながら、シルフィーに目配せする。
「くくく・・・・力100倍の指輪の恨み・・・・今ココで晴らさん。消えろ!!」シルフィーの体が光り、アンデッド消滅の魔法が炸裂する。
スゥーっと消える魔王。魔法抵抗の気力がそがれ、完全に消滅魔法を受けてしまっていた。
最後は、ソラに嬲られなくて良かった・・・・そんな表情にも見えた。
デーモンゾンビを倒したことにより、シルフィーのレベルは大幅に上がっていく。
「薬剤の仙人・・・・いけ好かぬやつじゃったが・・・・実力は本物のようじゃな・・・・」自分の体の変化を実感できたシルフィー。
「シ・・・シルフィーちゃん!?」驚くソラ。
身長がぐんぐん伸び、220センチになっていた。元が150センチだから1.5倍近くなった計算になる。
「なんか・・・胸とのバランス良くなったじゃん。」初めてシルフィーを『見上げる』ことになったライラ。
シルフィーは胴体だけ伸びたらどうしようかと思っていたが、そこのところは薬剤の仙人は心得ていた。
長く綺麗な足がスラっと伸びている。胸ほどではないが、ヒップも肉付きが良くなりスタイルは大幅に向上していた。
「どうじゃ?」手を頭の後ろに当てて、クネッと悩殺ポーズ。
「おめでとー!」ソラがシルフィーを抱きしめ、祝福のキス。
「うは・・・・ちょっと・・・や・・・・やめい!」ソラの筋肉に埋め込まれながら、シルフィーはキス攻めに遭っていた。

武道家シルフィー 性別:女性
レベル:78→260
力:409     素早さ:2098823847(約21億)
器用さ:118   耐久力:121
魔法力:17503925(約1700万)
知恵:262
特殊:アンデッド消滅
   完全ヒーリング

【ネクロマンサー】
「Oh!シルフィーがトールガールね!」レッカがシルフィーの様子を見て、驚きの声。
これで自分がパーティで一番小柄となった。小柄といっても大柄な男であるベルと同じ背丈なのだが・・・・
「はっはっは。わらわもこれだけのスタイル。ソラ用に買い貯めたビキニを着るとしよう。」
プロポーションに自信がつくと大胆にさせるのか、これで女性陣全員が露出狂となった。
「それにしても、まさかアンデッドで復活してくるとはね・・・」ケルトが感想を漏らす。
「さーって・・・・じゃ、アタイはもう一仕事かな?ライラ捜索隊、出る!」ライラが上空へと飛ぶ。
そう、魔王は過去に死んでいた。死んだものがアンデッドとして戻ってきたのだから、それには黒幕がいる。

ネクロマンサーは焦っていた。
「そ・・・そんなバカな。」呟きながら逃亡だ。
魔王・・・S級悪魔だぞ!?
元が強い分、それだけアンデッドとしても強力なハズだ。
強力なアンデッドを一瞬にして消え去るなど・・・・
いや・・・そんな事が昔あった。
そう考えながら逃げていると、自分の影とは違う影が迫っていた。
「お前か!」
フワッとした浮遊感。
ネクロマンサーはライラに捕らえられていた。もがくものの万力のような力だ。
抵抗らしい抵抗もできずに、そのまま首都の郊外へ運ばれていく・・・・

「あれ・・・・?この人見たことある。」ソラが素っ頓狂な声を上げる。
「同感じゃな。」シルフィーも同意する。
「でもよ・・・コイツ、ソラに10回くらい殺されたよな?」ベルももちろんはっきり憶えていた。
北の町の郊外でゾンビ・スケルトンを大量に作っていたネクロマンサー。
この男の断末魔を10回聞いていた。最後は文字通りソラに粉微塵にされていた。
「君は生き返ったってこと?」ケルトが聞いてみる。
「あ・・・・ああ・・・」ネクロマンサーも魔王と同じく恐怖していた。
いくら命乞いしても全く聞き入れず、自分を破壊しまくった女が目の前にいる。
「いつ?」
「つい・・・こないだだ。」ネクロマンサーは応える。
そこでピンとくるシルフィー。
「なぁソラ。ちょっと軽く殺ってみてくれぬか?」シルフィーが言う。
「うん。」言うやソラが殴る。問答というものは全く無く・・・
ボゴォ!!
パンチ一閃、あっという間に頭が吹っ飛んで絶命する。
「ヒーリング!」そしてシルフィーが蘇生。
「あわわ・・・・」ネクロマンサーは恐怖が蘇る。こうして何度も殺されたのだ。
「今、確信した。そなた・・・冥界の仙人の弟子じゃな?この魂の色、見覚えがある。」

【義理】
「お・・・お願いだ・・・もう殺さないで・・・・」土下座して許しを請うネクロマンサー。
「どうする?」ライラが非常に複雑な表情だ。
ケルトを生き返らせてくれた、あの冥界の仙人は大恩人。
しかも冥界の仙人がたっての希望で生き返らせたということは、彼にとっての大事な人ということになる。
もしケルトを失ったら・・・ライラは自分に当てはめる。その悲しみを冥界の仙人に与えて良いものだろうか?
ライラだけでなく、その場にいたものが同じ事を感じているようだ。
「昔はゾンビとかスケルトンだったじゃない?それがどうして魔王まで・・・・」ケルトが聞いてみる。
「生き返った後・・・俺の力が上がってることに気付いたんだ・・・」
冥界の仙人がネクロマンサーの魂を紡ぐとき、ソラの能力をかなり分け与えたとの事。
実際、ネクロマンサーはあの時より体格までもが良くなっていた。
全ての能力が向上した結果、デーモンゾンビまで生み出せるほどになっていたのだ。
〜大きな力は不幸を呼ぶからの。〜
シルフィーは冥界の仙人の言葉を思い出す。
巨大な力を不意に持ってしまうと、自分を見失ってしまう。
そういうことか・・・
自分も気をつけなければとシルフィーは思った。

「ねぇ・・・レッカ。お願いできる?」
「イエース、ボス!」ケルトの指示の意味を悟り、ニッコリ笑ってレッカはネクロマンサーの目の前に立つ。
「・・・。」目の前のバルクモンスターに声を失っていた。
またしても・・・またしても同じような褐色の筋肉女に葬られるのか?
「ココじゃ恥ずかしいネ!」
ヒョイッと軽々ネクロマンサーを抱え、茂みの中へ。

「これで良かった・・・のかな?」残ったメンバーで話し合う。
「ケルトの命の恩人の愛弟子じゃ。処断するわけには行くまいて。」ケルトにシルフィーが応える。
「でも・・・逮捕されるかもな。」
「いんや・・・これ、アイツにやるよ。」ベルの懸念に対し、ライラが変化の指輪を外す。
ライラは紫の髪、赤い瞳になる。この姿が元もとのセイレーンのものだ。
「おいおい・・・お前が今度は捕まるぞ?」
ライラは海賊船長として国から追われている。その目印が「紫髪、赤い瞳」だった。
「どっこい、アタイは人間になれんのさ。」そう言いながら人間体型になり、金髪、青い目に。
結局、人間への変化はパワーダウン以外に目立たなくなるという意味があったのだ。

【一気飲み女王】
ネクロマンサーは気をつけの姿勢だった。
目の前の女はメチャクチャ強そうだった。
肩幅が倍以上ある。凄まじい三角筋の発達具合だ。
傘のように広がった広背筋がウエストにかけて枯れていく。
そしてキュッと締まった腰から下は盛大に盛り上がる下半身の筋郡。
こんな足で蹴飛ばされたら、一発で再びあの世行きだ。
逃げたいし、抵抗したい。
だが、過去の経験から筋肉モリモリの褐色女には絶対に逆らえない。
そう体が調教されていた。
「震えちゃってどうしたネ?あー・・・・きっとソラが苛めたんダネ・・・」男の衣服を脱がせながらレッカが言う。
何となく今回の筋肉女は優しそうだが、タダならぬ『何かの気』が逃亡を妨げていた。
全裸にすると、69の体勢になって男を寝かせ、凄いボリュームの体が上に乗っかる。
爆乳で男の息子は挟まれ、ご奉仕され始める。
強力なパイズリの性感マッサージを受け、早くも痛いくらいに勃起する。
それをフェラされる。
だが、気持ち良いのは1発目だけ。
明らかに自分の体力とは関係無しに出始めていることに気付く。
カポカポと口でのご奉仕。舌のテクが凄すぎて嫌でも精液が吸い出されていく。
血液とリンパがどんどん精汁になる。いや、それどころか体液系だけでなく魔法力までもが精液へと急激に変換されている。
どぼ!!
今まで出したことも無いような量を出すが、一飲みに飲まれ吸い尽くされる。
男根をストロー代わりにされて、男からありとあらゆるパワーを吸い込んでいる。
このままでは死ぬ・・・!
恐怖にかられた男は許しを請おうとするが・・・
顔面に股間を擦られている。何か喋って期限を損ねたらこの腰が降りてきて顔面が無くなるかもしれない。
もしくは顔の両側にある太い太股が迫って潰されかねない。
30回くらいはイっただろうか・・・?
レッカはフェラを終え、男を立ち上がらせる。
「も・・・もう勘弁してください。許して・・・」今しかない。
泣きながら許しを請う。
すると軽く抱きしめながら優しい一言を貰う。
「お疲れサマ・・・もう終わったネ。」

【ケルトの決断】
「お待たせ、吸引コンプリートネ!」笑顔のレッカ。
そして、後ろからヒョロヒョロになっているネクロマンサー。彼は力をごっそり奪われていた。
変化の指輪を渡され、元の容姿とはかけ離れた姿になる。
「もう、悪いことはしちゃダメだよ。」
「マジで師匠に感謝しな。ホントだったら即刻死刑だぜ。」
「まぁ・・・どんなアンデッドを召喚しようとも何回でも消し去ってくれる。」
「ユーアー、ベリーデリシャスマン!」
口々に別れの言葉を投げかける。レッカだけ違うことを言っているが・・・
絶対に勝てない奴らがいる。恐怖を胸に刻み込まれ、ネクロマンサーは立ち去って行った。
恐らく二度と悪いことはできないだろう。

翌日、ケルト達が張っていた郊外のテントに城の使者がやってくる。
「勇者ケルト様・・・国王がお呼びでございます。」うやうやしく頭を下げる。
褒美か?・・・否。ケルトの勘は王宮お抱えパーティへの返り咲きと告げている。
しかし・・・
「申し訳ないですけど・・・僕は行きません。
お褒めの言葉であればそれをありがたく受け取りますし、それ以上のものは求めませんから。」
バッサリと断る。
何度も要請を受けるも、ケルトの意思は固かった。ついに使者が城へ帰っていく・・・
「で・・・何でまた断っちまったんだ?」ベルが聞く。
「またベルが苛められるからね。」笑いながらケルトが答える。
「「ぐ・・・」」心当たりのあるシルフィーとライラは声を漏らす。
「それは冗談として・・・分不相応な扱いは不幸を招くだけだからね。
僕・・・まだレベル1だから、また吟遊詩人の女の子にコテンパンにやられちゃうよ。
もっと強くなって・・・僕が納得したら会いに行けばいい・・・そう思ってるよ。
今は僕、武者修行をしようと思う。」
か弱い援護系の女の子にボコられたのは事実であり、その時から全く成長していないのも事実。
自分とベルはまだまだ頑張りが必要だった。
「いいよっ。ケルトの行くとこ、ワタシも行くから。」
「『どんなことがあっても一緒に旅する』って約束だからな。」
ソラとベルが言う。
「わらわももっと強くなる。もっとこう・・・世界を手にするような・・・」
「Oh!マオウが言いそうな野望ネ!ミーもミンナと一緒に居たい!もちろんライラも行くネ?」
「ま・・・アタイはどうしてもって言うなら、ついてってもいいけど・・・」
「ハッハッハ!ケルトが死んだとき、何て言ってたか、教えてやらんとな!」
「シルフィー!てめぇ言ったらぶっ殺す!」
「ケンカだめー!」


 つづく





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