筋肉小学生マコッち

第3話
とある日マコッちのクラスに転校生がやってきた。「隣町から来ました吉田美咲です。美咲って呼んで下さい」
見た目は可愛らしい女の子で身長もマコッちと同じくらいの160センチ程度。ただマコッちは自分と同じ匂いがしていたので興味津々だった。
休み時間にクラスメイトに囲まれ質問攻めになる美咲。変わったとこは特に無いように思えたがある質問により美咲の他とは違ってマコッちと同じ部分がばれてしまう。
「美咲ちゃんはなんか習い事してるの?」
「うん。空手と柔道してるよ。2つとも練習多いから遊ぶ時間無いんだ」
「どこの道場なの?」
「道場じゃなくてD高校でやってるよ。よくインターハイにいくとこ」
「え?高校生とやるの??」
「うん。じゃないと練習ならないもん」
「体重とか力が違い過ぎない?」
「別に。体重は確かに違うけど力は私の方があるよ」
……………みんな頭の中が整理できない
「その証拠にほら!」と美咲はいきなりダブルバイセップスのポーズをしだした。美咲は長袖を着ていたがそれがパンパンになるほど膨れあがる。
マコッちは生まれて始めて同い年で自分と互角かそれ以上の肉体を見た。
みんなはマコッちの前例があるとはいえ驚きは隠せない。
美咲に詳しく説明してもらうと……

幼い頃からアクションスターやスーパーマンのようなヒーローに憧れてた美咲は幼稚園に入園するくらいに強くなりたくて空手を習い始めた。
そして小学校に入学すると柔道もするようになる。努力家で負けず嫌いな美咲は誰よりも練習したし
才能もあり小学2年になるころには空手も柔道も形や技なら道場で間違いなく1番になっていた。
しかし現実は厳しい。自分が1番だと自覚していてもいざ上級生と試合となれば負けてしまう。幼い美咲はプライドはズタズタになり涙を流す
先生になぜ自分が1番なのに試合に勝てないか泣きながら聞いたら先生は「体重も違うし力も違うから仕方ないよ。」と慰めた。
その時美咲は体重はともかく力で秀でたら体格差を埋められるという結論になったのだ。

そして小学2年から空手と柔道の練習に加えハードなウエイトトレーニングを開始。
自分より練習もしてないし形も技術もない人に負けるのだけは我慢できなかった美咲は躍起になってトレーニングをした。
そして3年になるころには小学生は男女を問わず美咲に勝てる人はいなくなり。小4の時には成長期になって逞しくなった男子中学生ですらねじ伏せた。
元々もっていた技術が筋力により威力が破壊的に増す。バット折りなんて蹴りでも突きでもやってしまう。

ついには高校生の男子とやらないと練習にならなくなっていた。体重差なんてヘタしたら30キロはあるのに空手でも柔道でも普通にやりあっていた。

そして美咲自身は高校生も大学生も関係無しにねじ伏せてみたい願望があるのでまだまだ練習後は体格差を凌駕すべくトレーニングをしている。
スケールの違いに唖然とするクラスメイト達。だがマコッちだけはワクワクしている。

「美咲ちゃん!私とカラダを比べない?」我慢しきれずマコッちが乗り出す
「え?え?」
「ちょっと男子はカーテンしめて先生こないか見ててよ」
と言い服を脱ぎ出すとあっという間にパンツ一丁になってしまった。クラスメイトは慣れたのでたいして驚かないが相変わらずの肉体である。
それを見た美咲は「キャ!!……マコッちもすごいんだね。私も負けないよ」と美咲も脱ぎ出す。

二人ともパンツ一丁になり仁王立ちして見せる。二人とも互角の肉体美でインターハイクラスの男子とやり合うだけの筋肉である。
全体的に同じであったが唯一美咲が勝っている部位があった。背中である
空手の突きをする際に使う筋肉なので発達の仕方が凄い。
他は四肢の太さや腹筋の発達具合、胸の大きさ全てが同じ。

少しマコッちに敗北感が残るがそんなことよりトレーニング仲間ができそうなことにウキウキしていた。


美咲加入後のマコッちは以前に増して上機嫌である。空手と柔道の練習があるからいつも一緒ではないが共に競うライバルがいることは生活にメリハリができる。
背筋で負けて以来マコッちは背筋のトレーニング量を増やし美咲に追いつきつつある。翼でも生えるのではと感じる見事な逆三角形である。

しかし意外な効果だったのはお互いの筋肉への目的が違うのだが互いの筋肉への魅力を次第に共感していったことである。
マコッちはカッコいいなどの憧れからくる筋肉への魅力、美咲は体格差や体重差を埋め、それらを凌駕するための筋肉。
全く違っていた互いの動機だったが今ではマコッちはパワーという部分にも魅力を感じだし、
美咲は美咲でマコッちと一緒に鏡にポーズをしてみたりクラスメイトに披露したりと筋肉美への意識が伝染した。

6年生の不良ですら2人を前にしたら道を空けてしまうし2人が生活面では模範的(脱いだり下ネタ系は隠れてしてるため)なため先生達も安心していた。
これが不良だとどうすればいいかわからないし確実に労災を申請するはめになるだろうと全教員が思っていた。

とある日の下校中。マコッちと美咲と数名の女子で帰っていたら道の途中で不良2人がサラリーマン風の男性を暴行を加えカツアゲをしていた。
知らないフリをするのが無難だが2人は普通の小学生ではない。ちょうど1人ずつ相手をすればいいのでやりやすい。
しかしクラスメイトは心配である。その不良は二人とも身長180センチ以上はあるし見た目は肥満体気味の体格である。
いくらマコッちと美咲が筋骨隆々としても2人は身長160センチ台でだいぶ差があった。
ただマコッちと美咲は全くといって良いほど心配はなかった。むしろ小学生の純粋な正義感が爆発しメラメラと怒りのオーラを纏い始めている。
「あんた達やめなさいよ!」マコッちがいきなり怒鳴りつける。
不良2人は驚く様子もなく威嚇しだす「なんだ〜?チビの小学生じゃねーか。痛い目にあいたくなけりゃ早く帰れよ」
「それとも正義の味方気取った代償に病院いくか?骨の1本や2本は簡単に折れるぜ」

相手が赤いランドセルをからった小学生でしかも自分達が遥かに体格的に有利なのもありかなり強気に出る不良2人。
しかし今回ばかりは相手が悪い。
「美咲ちゃんどうする?」「じゃマコッちがあっちのやつ絞めて、私はこっちの絞めるから。あっあと一応ケンカに技使っちゃダメな決まりだからシンプルにやろう」
サラッと美咲が提案する「了解!じゃ始めようか」と2人はそれぞれのターゲットに歩いて接近する。

まず美咲は相手が繰り出すパンチを軽く払いのけ無理やり握手の大勢にもっていく。
「お兄さん先に一言言っとくね。私は空手も柔道も黒帯なの……でもね、お兄さん程度なら純粋な力だけでねじ伏せれるの」
そう言うと握っている手に力を込める。「あー!痛え、痛えよ」と相手は苦しみだすが美咲は力を緩めない。
しかも苦しみ方もだんだんエスカレートしていく。実は美咲は初めから全力ではなく5分くらいから少しずつ力を増していっていたのだ。
身長差20センチだったのが不良は地面に膝をつき苦しんでいるため美咲の方が高くなっている。
もはや反撃することはできず降参は時間の問題だった

一方のマコッちは溢れるパワーを相手に全てぶつけていた。美咲に教えてもらった空手の技は使えないので小学生などがケンカで使う大きく振りかぶるパンチを使う。
しかし普通のパンチではない筋肉小学生マコッちの全力のパンチである。相手は自分より小さい女だし避ける必要は無いと思いガードしようとする。
しかし ドン!!ガードしたはずだが気がついたら不良は2〜3メートル吹っ飛んでいた。しかもガードで使った腕は脱臼していて使えない。
身動き取れない相手にマコッちは近づき「ふん!!」と力を込めるとその不良を頭上にリフトアップした。
そして「降参しないなら地面に叩きつけるよ」と死刑予告

結局不良2人は降参し土下座までして逃げていった。助けたサラリーマン風の男からはお礼に少しばかりのお小遣いをもらい帰り道に自動販売機でみんなでジュースを飲んだ。

結局2人は純粋な握力とパンチ一発で体格差のある不良を戦闘不能にしてしまった


つづく





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