筋肉小学生マコッち

第4話
マコっちは美咲に誘われD高校に来ていた。美咲が毎日稽古に励むインターハイに毎年出場する空手と柔道の名門校である。
「美咲ちゃん私来てよかったの?」
「全然大丈夫よ。私も空手と柔道 半々で出入りしてるから新人さんとか遠征相手には顔が知られてないし」と美咲は笑う
半々の比率でやってるのに毎日打ち込みかつ推薦で集められた精鋭達とやりあうなんて……マコっちは少し恐怖を感じた。
「美咲ちゃんは1人だけ小学生で入って困りはしないの?体格差とか経験の差とか」マコっちの疑問はもっともだ。
美咲はクスっと笑った「ぜーんぜん。だって私はそのために筋肉つけたんだよ。どんな体格差も体重差も経験の差も技とパワーで圧倒するの。特にパワーで」
マコっちは自分の体のことは忘れ美咲の体を見た。確かにオリンピック選手のような筋肉で構成された肉体は私服から多いに自分の存在を主張している。

「この前も体重100キロの男子とやったけど相手にならなかったな。まだマコっちとやる腕相撲や握力比べのが必死になるよ」
と言う。その発言と今いる場所でマコっちはギクリとした

「もしかして美咲ちゃん今日私がここに来たのって練習か試合かに参加させるため?」
「もちろん!私と同じもしくはそれ以上の筋肉と肉体を持つマコっちなら全然いけるからね、実はちょっとした試合でね」
「試合?」
「なんかD高校は沢山レベル高い部活があるの、でウエイトルームの使用時間や部室棟の部屋割でレスリング部と揉めたらしくてさ、代表3人ずつ出して勝負して決めるんだって」
「え?代表3人て何で私が??」
「実は……私が1番強くてさ、でもう1人は部長が出るんだけどレスリング部は今年黄金期て言われるくらい人材いるから……他じゃ微妙だからマコっちにね」
「私はルールも技も知らないのに……」
「大丈夫よ、柔道とレスリングの勝負だから打撃以外で相手を床にねじ伏せたら勝ちよ」
「ちなみに勝ったら謝礼に私とマコっちには焼肉を奢る約束を取り付けてるの」美咲はかなり上機嫌だ
「焼肉?私やる!相手がボブサップでもやるわ」マコっちは単純だ

「ボブサップ?それを聞いて安心した、相手は基本的に120キロ超えてるから」美咲はあっけらかんと言い放つ。
「え?120キロ……いや、焼肉のためなら私本気だすわ、最近更にパワーアップしたから制圧してあげる」と言うと目の前に落ちてた金属バットを
「ふん!」と力を込め2つ折にしてしまった。
「ちょ、それ野球部の」美咲は焦る 幸い片付け忘れのようだ。
「周りに誰もいないから大丈夫だよ、まだまだー!!」今度は4つ折にする。なんてパワーだ。美咲が稽古をしてる時間にマコっちも毎日追い込むようなトレーニングをしている。
短期間でも目を離すと別の生物になってるようなものだ。
「あ、ヤバイ興奮してきた、早くやりたい、早く……」マコっちは高揚している。
このハイな状態のマコっちを試合会場に連れていく。
最初は自分がやる予定だったがマコっちのパワーと興奮さを見て美咲はマコっちと相手の大将をやらせることにした。
10年に1人と言われインターハイ優勝が確実視されてる男と

「では試合を始めよう、フィールドはレスリングのものにしルールは柔道とレスリングに近いようにダウンさせ落としたら勝ち、あるいはギブさせたら勝ちだ。」
「代表3選手は前え!」審判が合図する。
柔道部からは主将、美咲、マコっちである、レスリング部からは驚きと嘲笑が聞こえる「なんだガキかよ、」「ありゃ捨ててるな」「あんなガキに代表とられるとかカスだろ」
全て聞こえる音量である。主将はうつむき、美咲は睨みつけ、マコっち全身に力が入り殺気が全開だった。
武人としての心得などを叩き込まれるため美咲は冷静に精神を持てる、だがマコっちはトレーニングだけである、精神的には小学生、しかも理性的な美咲に比べ衝動的で動物的である。
「あいつら、潰してやるグシャグシャに」マコっちの怒りさピークだ「マコっちの出番は最後よ、もう少し待ってて」と美咲がなだめる。

しかし相手の代表は凄い、全員オリンピック選手のようなサイズである。さすが黄金期と言われれているだけはある。
まずは主将が戦う。180センチ、90キロの主将が相手レスリング部からしたら一回り小さくみえる。
主将も気合をいれ試合に向かう、しかし………
結果はあっけなかった、開始とともに相手は巨体に似合わぬスピードで低姿勢のタックル、主将は受け止めたがなだれ込むように倒されマウントポジションを取られる。
そして締め落とされ終了、30秒もたなかった。インターハイ上位が見込まれてた主将があんな目に……柔道部サイドはおそろしくなる。

「弱ぇー!」「あいつゴミじゃねーか」レスリング部のギャラリーは逆に大盛況である。
次は美咲の番、美咲は静かに「あいつら黙らせてくる」とだけ呟き試合に向かう。
美咲の相手は185センチ110キロのオリンピック候補にもなっている選手だった。体格差は歴然としている。
相手も「すぐ終わらせてやるからな」と余裕を見せる。しかし美咲は「久々に本気を出せるわ、頑張って私を楽しませてね」と笑みをみせる。

試合開始、やはりレスリングのタックルは速い、美咲めがけて突進していく。しかし美咲はさっきの主将とは一味違う。
必要最小限の動きで相手をかわすと腕だけ掴みそれを無理矢理引っ張り相手を自分の元へ
手繰り寄せ脚を一瞬で引っ掛け倒した。
それからはながれるように絞め技へ移行し締め落とす。なんと鮮やかで流れるような技の数々。レスリング部はどよめく。
マコっちは「美咲ちゃんの技すごい!でも力は強調しなかったんだね」と残念そうだ。
美咲は笑顔で「私は今回こういうスタイルを選んだの、それに力を誇示するのはマコっちの仕事だよ」と微笑む、ら
「もしかして被らないようにして見せ場残した?」
「もちろん!」
「よし!フルでいくよ」マコっちは着ていたウェアーを脱ぎ捨てた

柔道部側もレスリング側も驚く。ウェアーの下に着ていたのはスクール水着。実は美咲はプールを貸してもらえると騙してつれてきていたのだ
美咲からしたら柔道着も貸せるものがないからレスリングウェアーに近い日用品はスクール水着しかないから持参してもらったのだ

マコっちの肉体は全ての者を釘付けにしていた。極太な腕、脚、8つに割れた腹筋、範馬勇次郎のような顔を作る背筋、そして筋肉で形成されている巨乳
相手の大将は190センチ120キロとまさに怪物だったが、何か異様な雰囲気が場内にはあったし、百戦錬磨の相手も本気で行く必要があると再確認していた

試合開始!相手はじっくりとマコっちの出方を見る。マコっちは構えも何もしらないが力でねじ伏せる気だけは満々だった
仕掛けないから相手がタックルをマコっちに仕掛ける
マコっちは「まってました」と言うと両腕を広げタックルしてきた相手を腕で包み込むと「ふん!!」と地面に叩きつけた
会場は唖然としている。事態が飲み込めない。
しかしマコっちは倒した相手の脚を掴むと振り回し始めた。あのスーパーマリオのようなジャイアントスイングである。

「簡単には落とさないからね、プライドもあるからギブも
できないでしょ?柔道部の力を教えてあげる」とマコっちは激しい動きの中相手に呟く。
(お前柔道部じゃないだろ!)と心の中で突っ込むが結局どうしようもない。
投げるとすかさずマウントポジションを取りアイアンクローをかます「どう?私の握力は?指2本あればリンゴ潰せるんだよ」相手はみるからにくるしそうである

このまま負けたら恥だと相手も自覚していた。少し抑えつける力が弱くなったので一気に体を回転させ体勢を逆転させる

マコっちの胸のあたりにドッカリ座る。柔道部は美咲以外万事休すかと落胆する

しかし……「やればできるんだ…でも…まだだね」と言うと120キロの巨体がのしかかっていたのをかまわず腹筋運動の動作で相手を倒してしまった。
なんて腹筋の力……8つに割れたマコっちの腹筋は割れてるだけではなかった

「もう終わらせようか」マコっちは相手を強引に力で倒すと頭を太腿で挟んだ。相手は目の前にマコっちの秘所が見える

しかし余裕はなく頭が割れそうだ。苦しむ、もがく、それでもマコっちはまだ力をセーブしなかまら嬲る
頭でなく首を締めたら落ちるのにプライドをズタズタにしたくてギブさせたいのだ。
相手は耐えきれずギブアップ。
柔道部は盛り上がる。
マコっちはダブルバイセップスのポーズをしレスリング部へ
「相手がして欲しいやつは来い!」と怒鳴る。
誰もいかなかった。


つづく





inserted by FC2 system