美沙 第4話

祐志と美沙は中1になった。
中学生にもなると、男女一緒に学校に行くことは全く無くなる。
男は男同士、女は女同士近所の友達を募って学校に行くようになる。
空気を読むのが苦手な祐志もさすがに、周りの状況を気にして、美沙と一緒に学校に行くのは遠慮するようになった。
クラスは案の定と言うか、離れ離れになった。
同学年にも関わらず、運悪く教室の階も違うので、学校で顔を見かけることが激減するようになった。
また、「学校では付き合ってるのは内緒にしよう」と言うことにしたので、
たまに学校ですれ違う機会が有っても、お互い普通にスルーするようになった。
これはこれで寂しい気もするが、中学生同士大っぴらに交際すると、周りの軋轢も大きいので、祐志も我慢するようにした。
祐志は、周りに背を抜かれ、いつの間にかクラスで最前列近くのモヤシっ子になってしまったが、
“男なら運動部”と、1番人気のサッカー部に入った。
対して美沙は、運動部の熱心な誘いに嫌気が差したのか、美術部に入った。
長身の見た目でも運動能力でも目立っていたが、性格的に地味に振舞ってたので、最終的にはそれで振り切ったようだ。
1年で5人、全学年でも10人の小所帯だ。それから8ヶ月、ここからのお話は冬の入口の話である。

日曜日。
試合のない日曜日以外は休みの無い祐志は、久々のデートに胸を躍らせていた。今日は部活が休みなのだ。
と言っても、たまの外でのデートは、人目を避けて、電車で片道1時間の大都市まで行く。
それ以外は大抵祐志か美沙の家、それもほとんどが大人の交際のやり放題の美沙の家であった。
やはり中学生ともなると、性への欲望が渦まく。外でのデートより、エッチの方が何倍も楽しい。
そして、今日のデートは美沙の家。
胸だけでなく、別の部分も躍らせながら、祐志は朝一番に美沙の家へと、飛び出していった。
美沙の家に行くと、美沙と、珍しくお父さんが出迎えてくれた。
「おはよう、祐志君」
娘の彼氏だと言うのに、来訪に心から喜んでくれる。
「あ、お早うございます」
祐志は挨拶をしながらも、やや複雑な思いであった。
通常なら、娘が中学生にして不純な交際をしようものなら怒られそうなものだが、そんな素振りは全く無い。
祐志は、疑問に思いながらも、他の女性と交際経験が無いので、そんなものかなととりあえず納得した。
「じゃあ、私たちは夕方まで出かけるから、美沙と留守番頼むね。」
「はーい」と美沙。
「祐志君、年頃の女の子一人じゃ置いておくのも不安だから、祐志君、しっかり頼むよ。」
なんて言いながら、父母妹の3人はさっさと出掛けて行ってしまった。
「年頃の男を一人家に置いていく方が危ないだろ。」
見送った後、祐志は小声でツッコミを入れる。
「そうね、怖いわ〜」美沙も相槌を打つ。
「間違えた、俺の身のほうが危ないんだった。」
「ウフフ、失礼ね」
美沙は、祐志を抱えると、お決まりのキスをする。キス自体久しぶりだ。二人は、美沙の部屋へと上がって行った。
部屋に上がるころには、祐志の股間は最大限に膨張する。若いのだから仕方ない。
部屋に入って改めて美沙を見る。今日はきつめのTシャツに短パンというスタイルなのでプロポーションがわかりやすい。
中1になった美沙は身長が165pを超えたようだが、どうも身長の伸びは緩やかになったようだ。
バストの成長も一応止まったようで、Eカップとはいえ、背も大きく肩幅が広いのでそれほどの爆乳感は無い。
それでも中1としては立派過ぎる大きさだ。
そしてややズン胴気味のしっかりしたウェストと腰周り、お尻は綺麗な形で張り出してる。
ムッチリした太ももと若干筋肉質なふくらはぎは、美脚というほどのものでは無いがなかなかバランスが取れている。
相変わらず綺麗でエロチックなスタイルだ。
対して祐志はというと、最近身長が伸びだした気がする。まもなく150pに届こうかという感じだ。
美沙との身長差は若干縮まった気がする。
ただ、サッカー部で激しく走らされてるせいか、若干筋肉が付いた感じがするものの、
体重はあまり増えず、痩せ気味になってきた。美沙とのボリューム差が広がったように感じる。
美沙の部屋で美沙の姿を見ると、祐志はますます欲情してくる。しかし、部屋に入ると、美沙はいつに無く真剣な表情で、
「今日はあとでネ。まずは大事な話があるの。」と言った。
祐志は彼女の真剣な表情を見ると、さすがに欲望は置いといてまじめに話を聞く。
それは、美沙の秘密の告白であった。

静かに全ての告白を聞く祐志、全て聞き終わって、祐志が今まで疑問に思ってた事の大部分が氷解した。
・ なぜ美沙の両親が交際に協力的だったか?
・ なぜ美沙が万能なのか?
・ なぜ美沙が運動部に入らなかったか?
・ なぜ美沙にエロテクで翻弄されるか?
そして、
・ なぜ美沙が、幼馴染と言うだけで、どう見ても世間的に釣り合わない俺と交際してるのか?
このあたりの疑問が瞬く間に消えていく。祐志は気になることをいろいろ聞いてみた。
「俺じゃなくて、能力を与えてくれるヤツなら誰でも良かったのか?」
最も疑問に思ったことを、祐志はストレートに聞いてみた。利用されてるみたいで癪に障る。語気が少し荒くなった。
美沙は、しばらく考えた後ゆっくり答えた。
「正直わからない。祐志じゃなくてもその人と付き合ってたと思う。でも…」
「でも?」
「祐志でよかったと思ってるよ。」
美沙は続ける。
「最初に聞いたとき、見知らぬ人と交際しなきゃならないかと思うと怖かったのよね。
でも、それが祐志で本当に良かったと思ったんよ。あの時凄く嬉しかった。」
祐志は黙って美沙の話を聞く。
「幼稚園の時からずっと祐志を知ってて、毎日一緒に学校に行って、
私の持ってない良いところをいっぱい持ってる祐志に憧れてたんだよ。」
「今は、力とか強くなって普通の女の子じゃ無くなったけど、祐志への気持ちは昔と変わらないよ。いえ、昔よりずっと…」
しばらく沈黙が続いた。普段は饒舌だが今の祐志はいつに無く押し黙ってる。
5分くらいの沈黙が続いた後、祐志は笑顔で言った。
「まぁ、いっか。俺も美沙と居て楽しいし。」
美沙は、目に涙を浮かべながら、小さな声で、
「ありがとう」とぽつりと言った。
「まぁ、そうしんみりするなよ。また今日から今まで通りやっていこうぜ。」
と言いながら祐志は続ける。
「そのかわり、スーパーグレート祐志様は美沙の恩人なんだから、
今日からは美沙はウルトラスーパーグレート祐志様の奴隷となり、
スペシャルウルトラスーパーグレート祐志様に何から何まで尽くせよ。」
センスの無い冗談だ出ると美沙も安心する。美沙は、涙をこぼしながらも笑顔で、
「誰が奴隷だって?」
と言いながら、祐志の手を強く握った。美沙の握力なら軽く祐志の手の骨を砕きそうだ。祐志の骨が軋む。
「あ、アイテテテテテ、参った、参りました。嘘、ごめ、マジで」
まぁ、いつものパターンである。

しばらくして、二人とも落ち着く。普段の二人に戻った。そうすると祐志の頭は、よこしまな欲望に支配される。
美沙はそれを見透かしたように祐志に持ちかける。
「ねぇ、祐志。」
「ん?」
「今日はここじゃなくて、母さんの寝室でエッチしよっか?」
「いいのか?」
「いいのいいの。母さんはいつでもいいよって言ってたから。」
「やっぱり、美沙のお母さんは娘のふしだらな交際を知ってるのか…、」
「アハハ」美沙は笑い飛ばしたあと話を続ける。
「そういえばさ…」
「ん?」
「今まで避妊無しでエッチして、妊娠の心配とかしなかった?」
「ああ、そんなものかと思ってた。」相変わらず性知識に乏しい祐志である。
「私は、自分が望まないときは妊娠しないように出来るの。だから気にしないで」
「そうなのか、じゃあよその女とエッチするときは気を付け…、」
と言いながら、ちらほら美沙の方を見る。いつもなら、ここで美沙の強烈なカウンターが入るところだ。しかし…、
「大丈夫。今日の私を知ったら、そんな事は言えなくなるかも…?」
美沙は怪しげな笑みを浮かべる。そうこうしてるうちに美沙の両親の寝室に着いた。美沙が扉を開ける。少し厚い扉だ。
二人で入った後美沙は扉を閉め鍵をかけた。
ちょっと広めの部屋だ。奥に大き目のベッドが二つ並んでる。窓はカーテンが閉められている。
そういえば、以前に厚い扉の部屋に入った記憶がある。初体験の時だ。それがつながったとき、ピンと来た。
“そうか、あの部屋も美沙のお婆ちゃんが使っていた部屋なのか…”
美沙のお父さんも今は無きお爺さんも、音の漏れない部屋で、翻弄されていたのだろう。
「音の漏れそうに無い部屋って、ひょっとして?」
「そう、ここならいくら叫んでも声は全く漏れないよ。今日は私の本気で祐志に尽くすから楽しみにしてね。」
「ちょ、ホンキって…?今までは?」
祐志は少し怖くなって聞く。今まででも翻弄されてるのに、今まで以上に激しくされたら…、
「ウフフ、楽しみにしてね。」美沙は嬉しそうに笑ってる。
「あ、思い出した。今日はお琴の稽古が有るんだった。今日はこれにて…、」
祐志は、そう言いながら扉に向かってダッシュする。当然だがいつものように美沙は逃がすことなくアッサリ捕まえる。
「お琴の先生には、私が電話しといたから大丈夫よ。」
美沙も祐志の冗談を軽くいなす。
美沙は祐志を捕まえると、まずはディープキスをしながら上手に祐志の服を脱がしていく。
あっという間に全裸にされる祐志。相変わらず発毛の気配が無いおちんちん。
美沙に見られる分には恥ずかしくは無いが、同級生と比べると発毛は遅めかも知れない、
しかし包皮のほうは大きくなると綺麗に剥ける。大きさもなかなか大人に近くなってきた。
美沙はどこから取り出したのか革の手錠を取り出すと祐志の両手を拘束し天井に引っ掛けた。
この部屋にはどうも拘束も自由自在のようだ。祐志は部屋の中央でバンザイの状態で固定される。
「次はこれね。」
美沙は両方に革の輪っかが付いた棒を取り出すと祐志の両方の太ももを拘束する。
これで、祐志は足を開いたまま閉じることが出来なくなった。何とも情けない格好。
両手はちょうど良い高さに引き上げられ、これで祐志は身動きが取れなくなった。
最後にアイマスクを付けられ、視界を塞がれる。
「わざわざここまでしなくても…、」
と言いながらもこの先の展開に期待と不安が同居する。美沙は答える。
「ごめんね。普通に力で押さえつけてもいいんだけど、こうすると両手が空くから楽なのよね。」
美沙はゆっくり話を続ける。
「今日は頑張るから、祐志は遠慮なく感じてね。」
もう触られる前から、股間は大きくなってる。しばらくの沈黙の後、突然背中に快感が走る。

「ああぁ」
情けない声を上げる祐志。初体験から2年、美沙に開発された祐志の全身はもはやどこを責められても感じる体になってしまった。
その背中に美沙の舌が自由に這い回る。しかも視界を塞がれると感度は更に上がるようだ。
逃げることも出来ず感じるままに声を出すしかない祐志。背中への愛撫だけで、おちんちんからは何かがダラダラ流れ出す。
そのうち、美沙の舌は背骨の周りを下から上に丁寧に舐めあげる。背中でも特にここが感じる。
祐志の性感帯を知り尽くした美沙の動きに祐志は情けなく悶えるしかなかった。
その後も首筋から脇から胸へ、美沙の全身リップが続く。美沙はスタミナ抜群だが、美沙の舌もスタミナ抜群だ。
どこまでも丁寧な動きで祐志をとらえていく。
どれだけ悶えていたろう?やっと美沙の攻撃がストップした。しかし、肝心のおちんちんには全く触れてくれない。
「あのぉ、ちんちんもおねがいします」祐志は頼んでみるが…、
「もうちょっと我慢してね」と美沙。
そういわれると、拘束されてる祐志はどうしようも無い。
しばらくすると、今度は手で何かを全身に塗られる。何かぬるぬるしたものだ。後にローションだと教えられたが…、
ひんやりぬるぬるの感触が全身にいきわたる。美沙は今度は両手で愛撫を始めたようだ。またも悶えさせられる祐志。
しかしさっきは舌だけの愛撫だが、今度は両手である。10本の指が器用に祐志の全身を這い回る。
しかもそれが目隠しをされているお陰で、どこから来るのかわからない。そしてやっぱりおちんちんには指一本触れてくれない。
「ここなら、めいいっぱい喘いでいいよ。」美沙が優しく耳元で呟く。
祐志は思わず叫ぶ。
「あぁ、ちんちん触っ…、あぁ」
美沙の全身愛撫は続くが、やっぱり肝心なところは上手に避けていく。
そのまままた長い時間が経った。美沙の指は祐志の全身をくまなくなぞった様だ。祐志はもはや気が狂いそうになって来た。
祐志は声が枯れそうになりながら、
「ちんちん、ちんちん」
と叫ぶ。美沙はやっと一言言ってくれた。
「そろそろおちんちん触ってあげようかな?」
「あぁ、お願いします。」
「美沙様に一生尽くしますって言ってくれたら、触ってあげる。」
美沙は意地悪なことを言う。しかし祐志には選択肢は無い。
「みささまにいっしょうつくします。」息も絶え絶えで言う。
美沙は祐志のぬるぬるの背中に自分の体を密着させ、舌では丁寧に首筋を舐める。いつの間にか美沙も全裸になってるようだ。
そして左手は前に手を回して祐志の体を固定し、ついにぬるぬるの右手で祐志のおちんちんを撫で回す。
これでやっと射精に…、
しかし、なぜかイかない。凄く気持ちよくて、今にも出そうなのになぜか射精しない。
「あ、あれ?」
美沙は祐志の背後から、優しく言う。
「おちんちんってね、先をいくら刺激されても、竿の部分を刺激しないとイけないのよね。」
「そ、そんなぁ」
絶望する祐志。射精寸前の亀頭は普段よりも敏感で身をよじりたくなる。
しかし腰を振ろうにも、体は左手でがっちり固定されていて微動だに出来ない。
そのまま美沙の、背中首筋亀頭の三所責めはえんえん続く。
しかし器用に体を動かしながらも左手だけはきっちり祐志の体を固定する。
祐志はもはや全身脱力しながらも、
「イかせて、イかせて…」
と、うわ言のように呟くだけだった。この亀頭責めは本当に効く。快感が脳髄にまで直撃するかのようだ。
ここまでどれだけ時間が経ったろう、もう既に祐志は全くわからなくなっていた。永遠とも思える時間の後、美沙の手が離れる。
「そろそろいいよ。」
神に思える一言の後おちんちんを咥えた様だ。祐志はあっという間に射精に導かれる。
あまりの射精感に、祐志はそのまま頭が真っ白になり、そのまま意識を飛ばしてしまった。

ふと、乳首に快感が走り目が覚める。
“美沙に気絶させられたのは何回目だろう?”
などとゆっくり考える余裕も無く、再び快感に包まれる。どうもいつの間にか拘束は解かれ、ベッドの上のようだ。
美沙はサイドに添い寝したまま、祐志の乳首を丁寧に舐め上げる。
気が付けば、祐志は再びおちんちんを大きくさせていた。それを見た美沙は喜んで、
「入れていい?」と聞いてくる。
いいも何も入れるんだろうが、祐志はうなずく。
美沙は前戯を全くさせてくれないことは無いが、祐志を責めるだけでよく濡れる。
こちらは全く手も触れてないのにもはや準備完了だ。
美沙は祐志の上に跨ると、祐志のおちんちんを濡れた自分の奥深くに挿入する。
そのままいつもなら激しく腰を押し付けてくるわけだが、今日は違った。
「んとね、祐志」美沙は言う。
「ん?」
「実はね、私って普通の人と違う筋肉も動かせるのよね。」
というと、なにやら膣内が蠢き出した。入口が締まりだしたかと思ったら、だんだんその締りが奥に移動していく。
そして奥まで移動したかと思えば、だんだん手前に移動してくる。ゆっくりだが、手でしごかれるよりずっと気持ちいい。
そのうち美沙も慣れて来たのか、だんだん動きが早くなってくる。
互いの腰は全く動いていないのに、見えない部分では激しく責められている。祐志は首を振りながら、
「あー、あん、あぁ」
と情けなく悶えるだけだった。一気に射精感がこみ上げ、あっという間に本日二度目の射精になってしまった。
射精の前後でも激しく責め立てられて祐志は腰を引きたくなるが、美沙は逃がしてくれない。
「面白くなってきた。もう少し頑張ろうね。」
美沙からの残酷な一言。
そのまま腰を全く動かさぬまま、美沙の膣動の練習相手になり、
動きも単純な前後運動から複雑な動きに至るまで自由自在にまでなってしまった。
結局連続で4回イかされた。最後は精子も出てなかった気がする。

全て終わった後、祐志は精根尽き果てて、しばらく立てなかった。おしっこに行きたくなったが、立ち上がる気力も無い。
美沙は、
「しょうがないなぁ」
というと、トイレまで抱っこで連れて行ってくれた。洋式の便器に座らせてくれた。
用を足すと、なんだかお腹が空いてきた。気が付いて時計を見ると、もう夕方の4時である。
どれだけ意識を失ってたのかわからないが、延々5時間以上責められていたのかと思うと、自分の疲れも空腹感も納得できる。
一方、美沙を見ると、何かはつらつとしてる。どうも激しくセックスした後のほうが、元気になるように見える。
一応聞いてみた。
「美沙って、エッチの後のほうが元気じゃないか?」
「そんなこと無いよ。激しくすると、結構疲れるよ。」
とは言うが、そんな素振りは全く無い。
「どう?彼女が私で良かった?」
「美沙の本性を皆に黙ってるのは苦痛だけど、美沙には本当に参った。」
祐志は素直に言った。
「絶対後悔させないから…、一生祐志に尽くすから…」
美沙は力強く言った。祐志ももう迷うことは無かった。
そのあと二人で軽くおやつを食べ、6時ごろ帰宅した。道を挟んだ向かいなのに、凄く自宅が遠く感じた。
まさに精根尽き果てた感じだった。


つづく





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