なりきり少女の蹴撃処刑

 照り付ける太陽の光を浴びてテカテカと光沢を放つブーツが、右から左から間髪入れずに叩き込まれる。
蹴りの雨に打たれて、ブリーフ1枚に剥かれた男がのけぞってはうずくまり、4本の脚の間を左右に転がされる。
中年男のダブついた胸板、腹、背中にビシバシと音を立てて食い込む、2人の少女の赤と青のロングブーツ。
極端に丈の短い紺と青のプリーツスカートは、蹴り転がされる男の視点から見れば当然その中は丸見えであろう。

「ぐぇぇ、ひぃっ、ぁぎゃああぁぁぁ……」
 しかし今、自分の頭のはるか上にあるその絶景を愉しむ余裕はこの男にあるはずもなかった。
間断なく降り注ぐ蹴り、踏みの嵐。
今の彼に可能なのは、止む気配のない打撃音を伴って体中を襲う激痛に泣き、恐れおののきながら
その衝撃から頭部を守るべく両腕で懸命にガードして亀のように身を竦め続けることだけだ。
しかしこの男を足元に転がして制裁を加える2人の女の子に言わせれば、
それはまさしく自業自得であり、何ら情けをかけてあげる必要もないことであった。

「やっぱりね。ほら見て、こいつこんな写真ばっかり撮って」
「うわぁ最っ低…女の敵って、こいつみたいなののことよね。いい見本だわ」
 生命の危機すら覚えて、言葉にならない声を放ちながら必死の形相で泣き悶える男を左右から足蹴にし続けつつ
少女たちは氷のように冷たい眼差しで、足元の男から先程押収したデジタルカメラの画像をチェックする。
案の定、その中身は今日のイベントを彩る女の子たちのコスチュームの、
股間や胸の谷間、脇の下をアップで舐めるように視姦したものばかりだった。
この男は、コスプレ好きの女の子たちから最も忌み嫌われるタイプの存在だったのだ。
ブーツで蹂躙され続けるパンツ一丁の男を見下ろす彼女たちの視線が、ますます嫌悪と侮蔑の色合いを強めていく。


 定期的に大規模で開催される、同人誌即売会。
そういった場に必ず、この手の男は現れる。
会場で思い思いの、好きなキャラの衣装を身にまとう少女たちを狙った、カメラ小僧。
刺激的なコスチューム姿の女の子たちを、ローアングルまたは部分的なアップで捕らえる。
そして今日、1人の変態カメラ小僧のファインダーが2人のセーラー戦士を襲った。
清楚なセーラー服を大胆にアレンジした、カラフルなミニスカートとリボンの装着されている純白のレオタード。
それは身に纏う少女の肢体にタイトに密着し、ボディラインは浮き彫りとなりおへその形まで確認できてしまうほどだった。
加えて太腿のほぼ全てをあらわにする超ミニスカートと光を浴びてテカテカと照り輝くエナメルロングブーツ、
肘までを覆う白いロンググローブ。
アニメのイメージを忠実に再現したそのコスチュームはロリコン、フェチ男の欲望を強烈に掻き立てる。
その作品が本当に好きでコスプレを楽しむ女の子たちにはまったく迷惑な話だが、
この衣装には男たちの獣欲を呼び覚ます様々な形のフェティシズムに応える要素が詰まっているのだ。
それはまさしく、変態男という蟻を呼び寄せる甘い蜜のような存在だった。

 その眩しいセーラー服美少女戦士コスに悩殺されるがままに背後からデジカメを忍ばせていった1人の盗撮男。
今日のこれまでの獲物同様に、ブーツの足元からスカートの下、そして脇の下を狙い接写を試みた。
しかし、相手が悪すぎた。
…彼のその不審な動きははじめから全て彼女たちにはお見通しだったのである。
「ぃ、いだだだああ!!」
「何やってるの、さっきから」
「この人、絶対怪しいって思ってたんだよねー」
 ギリギリまで接近し、シャッターチャンスと踏んだ瞬間、男は瞬く間に取り押さえられカメラを没収される。
腕を背後に回されて捻り上げられ、背の低い中年太りの男は易々と組み伏せられ少女の膝下に敷かれてしまう。
「来なさい」
 なすがままに、男は会場内の隅のほうの、人気のない場所へと連行された。


 ロリコン盗撮男への、月に代わってのおしおきが激しさを増していく。
長い髪を両サイドでおだんごにまとめた、月を司る美少女戦士の赤いロングブーツと
整えられたショートカットの、水星を司る美少女戦士の青いロングブーツが
ブリーフ以外の衣服を剥ぎ取られアスファルトに転がされたチビデブ男を左右から滅多打ち。
蹴りを叩き込めば叩き込むほどにコスプレ少女2人の怒りはさらに増幅し、繰り出す爪先が立ち始めた。
 ボスッ、ズドッ、ドグウゥッッ!!
手加減をやめたトーキックが奏でる打撃音はますます大きく鈍いものへと変わり、
男の身に刻まれた青痣が急激にその面積と数を増やし続ける。
涙で顔面をズルズルにさせながら許しを乞う男の声も次第にか細くなり、止むことを知らないリンチの音にかき消される。
もし聞こえるように叫んだとしても、彼女たちがそれて許してあげることはないであろうが。

「キャッ、な、何よこれ!?」
「うそ、何考えてるのかしら!」
 ブヨブヨとした男の肉体の上にそろって両足を乗せ全体重をかけて責め上げていた2人が驚きの声を上げた。
男の白いブリーフが、先端を何やら濡れそぼらせて急角度で持ち上がっていたからだ。
男性経験のない少女2人には衝撃的な光景だった。
いやらしいものを見たり触れたりすることで男にはこういう生理現象があることは、
いつかに学校で行われた保健体育の授業で一応知識として教わってはいたが…
初めてその様子を生で見たこと、そして何よりこの状況でその現象が起こったことに対する驚き。
もうのた打ち回る元気もなくなるほど痛めつけられているはずなのに…
彼女たちの中で、それは大きく何かが変わるきっかけとなった。

「ちょっと、どういうつもりなの?説明してみなさいよ、変態」
 マーキュリーの青く輝くエナメルブーツが喘ぐ男の頬を踏みつけ、踵をねじ込む。
男の顔を、平気で踏み躙っている。
男性への、最後の遠慮の心も消えた。
「あたし、知ってるよこういうの。マゾっていうんだよね」
 相手がもうどうしようもない最悪の変態男であるのを認識したことが、それまでにできなかった行為にまで走らせてしまう。
ムーン役の少女の赤いブーツは、男のその股間へと下ろされる。爪先に軽く体重をかけながらくりくりといじってやると
男が垂れ流す先走りが潤滑油となりぬるぬると滑っていく。
そのたびに男は、ダメージの深く自由の効かない体をよじらせてハァハァと鼻にかかった甘い喘ぎを漏らす。
「うわぁ超最低!キッモ〜〜い!!」
「こいつただの変態じゃないよね!死んじゃいなさいよ!」
 足元の男の変化に戸惑って中断していたおしおきが、さらに勢いを加速させて再開される。
そして男よりも彼女たち自身が、自分たちの意識しないうちに変貌を遂げていたのだ。
口元が吊り上がり、知らない男性の身体、顔、股間を足でいたぶりぬくことに対して抵抗がなくなっている。
それまでの変態カメラ小僧に対する蔑みの目から一変し、今のそれは珍しい玩具を見つけて遊ぶ目だった。
女の子の性的好奇心が歪んだ形で頭をもたげ、今まで己の知らなかった心の奥の攻撃性に火が付いた瞬間だった。

「ふふ、今日一日歩いたりしてブーツの底とか汚れちゃったから、お掃除しなくちゃ」
 清楚でおとなしげな顔立ちの水星戦士が、とても楽しそうにそう口にしながら
男の顔に真上からブーツのソールを密着させ、こすり洗いをするようにズゴズゴと音を立てて前後にスライドさせる。
男は鼻が豚のような形に潰れたまま顔面を執拗に擦り上げられ、顔中の所々が切れて血が滲み始める。
ブーツの底についていた泥汚れを男のとめどなく流す涙が吸着し、男の顔はズリズリと音を鳴らしながら
セーラー戦士専用のブーツ拭きマットとしての効果をもたらす。
そして左右の動きもあわせてたっぷりともみくちゃにされたあと、
間髪入れず男の口は裂けてしまいそうなほどにブーツで押し広げられ、強引にズボボボと爪先が挿入されていく。
顎が外れる一歩手前まで開かせた男の口に、しゃぶらせでもするかのようにねじりを加えながら奥へ奥へと押し込む。
顔面マットとして使用されドロドロに汚れを付着させられた男の顔がさらに間の抜けた形に変わり、
ブーツを深々とねじ込んだまま彼女はおかしさに口に手を当てて肩を震わせた。

「な〜に〜この硬い感触。女の子をあんまりバカにしてると踏み潰すよ?マジで」
 次々と染み出す粘液で半透明となったブリーフのテントを、月戦士の赤いブーツが押し倒して踏み躙る。
ブーツ越しに足の裏に伝わる不思議な触感にドキドキ、ワクワクしながら踏みつけ、擦り上げていく。
そのたびに、ブリーフを濡らすカウパーがぬちゅっ、ぐちゅっと音を立てて
奥深くまで塞がれて不自由な男の口からも何やら酔い痴れたような弱々しいうめきが聞こえてくる。

「こいつ全然反省してないじゃない!もうこうしてやるんだから!」
 少し顔を赤らめながら、少女は男の欲望器官に加える攻撃のパワーとスピードをさらに強めた。
男の両足を持ち上げてしっかりと握り締め、大股開きで捕獲しての電気按摩が炸裂する。
「ぁぁっ、ん、んぉっぉぉぉぉぉ!!」
ズドドドドと猛烈な勢いでブーツの踵が細かく往復、
本当に踏み潰すほどの気持ちで熱く固い棒と、その下でブリーフを膨らませている袋を責めたてていく。

 少女たちにしてみれば、それはこの男を懲らしめるための制裁だった。
しかし、それを加えられている男には逆の効果を与えてしまっていたのだ。
ロングブーツに押し潰されんとするペニスが、ますます硬度を高め圧迫を跳ね返そうとピクピク脈打つ。
痛めつけるためにやっているはずの電気按摩に、実は男はこれ以上ないほどの快楽を覚えてしまっていた。
この男がこれまで無数のイベントを徘徊して追い求めてきた、きわどいコスチュームのなりきり少女たち…
中でも特にこの男が熱狂、渇望していたセーラー服美少女戦士のコスプレ少女…
そして今、生のセーラー戦士にブーツコキでおしおきされるという、夢にも見なかった現実!
いつしか男は口腔内に突っ込まれた青いエナメルブーツをもぐもぐと舐めしゃぶりながら、
股間に断続的に加えられるバイブレーションの快感に別世界へと導かれていた。
この男は少女たちが考えている以上の変態性欲に、少女たちの手で覚醒してしまったのだ…


 現時点で、少女たちはまだ知らない。
数秒後、ついに絶頂を迎えた男が白濁の大噴火を引き起こし、ブリーフの外にまで大量に噴出した淫欲のマグマが
自分たちのロングブーツ、プリーツスカート、レオタード、リボンのあたりにまで飛び散り、汚されてしまうことを。

 そして、男は知らない。
それに激怒し我を失った少女2人の、100%を超える力が込められた怒りのキックを同時に叩き込まれ
前歯全てと、男としての機能を永久に喪失してしまうことを……



 おわり





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