〜if〜 とある医師の手記

 俺の勤める病院にあの秋野さくらが新人看護婦として着任したのは、今年の春だった。
 日本一背の高い小学生として彼女がテレビや雑誌で取り上げられていたのは、もう6年も前のこと。
 その後、なぜか年を重ねるにつれメディアで取り上げられることが少なくなり、
 ここ数年は全くその名前を聞くことが無かった。その彼女が、突然僕の目の前に現われたのだ。

 「あ、秋野さくらです。よろしくお願いします」
 蚊の鳴く様な小さな声にあわせてペコリと頭を下げたさくらの姿に、俺は顔をしかめた。
 だがそれも一瞬のこと、俺は数歩下がってから必死に顔を上げて、気の毒なぐらいガチガチに緊張しているさくらの顔を見つめた。
 そう、そこまでしないと彼女の顔を見ることが出来ないのだ。
 ちなみに言うと俺の身長は188cm。彼女が来るまでこの病院じゃ一番長身の職員だった。
 その俺も、彼女からすれば小さな子供のようなものだろう。

 頭の中で、事前に貰っていた彼女のデータを思い出す。
 秋野さくら20歳。身長247cm、体重144kg。スリーサイズは上からバスト165cm、ウエスト88cm、ヒップ142cm。
 ……初めこのデータを知らされ時は何かの冗談かと思ったが、
 実際にこの目でモンスターサイズの本人を見た時は頭が真っ白になった。
 俺よりも頭三つ分は高い長身はそれだけでもかなり威圧的なのだが、それ以上に見る者を圧倒するのはその巨大なバストだ。
 片方だけでも大振りのメロンぐらいの大きさはあるそれは、まるでロケットのように前方にズドンと盛り上がり、
 薄いピンク色のナース服を今にも突き破って飛び出してきそうな迫力を帯びている。
 凄いのはバストだけではない。 小学生の頃男子プロレスラーを一撃で失神KOしたと言われるヒップも、
 バストに負けないぐらいの成長を遂げ、とんでもない存在感を示している。
 もしこの巨大なヒップの下敷きにでもなったら…考えるだけでも寒気がしてくるな、本当。

 「あの先生、どうかされたんですか?」
 そんなことを考えながら固まっていた俺を心配してか、さくらは目線を合わせようとして身体をグッと前に倒した。
 その動きにあわせて、なんとも重そうな巨大な胸がタプンと揺れる。
 …小学生の頃の写真などでは、彼女は馬鹿でかいがスレンダーな身体つきをしていた。
 だがこの6年間で、その身体は信じられないぐらいの大人の色香を纏うものになっていた。
 バストもヒップもただ大きくなったわけではなく、女性らしい適度な丸みがつきとにかくセクシーなものとなっている。
 そのせいもあるだろう、この乳揺れは破壊力がありすぎる。
 こんなダイナマイト、いや核ミサイル級のバストを目の前で揺らされたら、普通の男はまともに立ってなんていられないぞ。
 「先生、なんだか顔が赤いですけど…大丈夫ですか?」
 「…ああ、えらいキツイ爆撃だったが大丈夫だ。これぐらいでやられる俺じゃない」
 「はぁ…」
 爆撃した本人はわけが分からないといった顔をして、ちょこんと首をかしげた。
 どうやら自分の身体が男達にとってどれだけの破壊力を秘めたものなのか、さくら本人は全く分かっていないらしい。
 はたして彼女は看護婦としてやっていけるのだろうか?
 俺は目の前の巨大ナースを見上げながら、これから起きるにちがいない騒動を考えて、大きな溜息を付くことしか出来なかった。







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